Martin Mull マーティン・マル / Sex And Violins

Hi-Fi-Record2009-05-17

書いている今はもう18日の朝方。ない頭をこねくり回していると、"五月病"という言葉が頭をよぎった。五月、皐月…、そういえば「さつき」という名前の女性に会ったことがない。それに「トトロのヒロイン」と「片山さつき」くらいしか思い浮かばない…はぁ…どうでもいい話です。


そんな実のない徹夜で、今にも切れそうな脳内電池を充電するため、久しぶりにインド産マイケル・ジャクソン「スリラー」のカヴァー「ゴリマー!」の映像を見た。
そりゃもうギラギラに充電完了!、っと……ん? 関連映像の欄に気になるコンドーム型の着ぐるみが!


なにこれ!


それはインド南部のテルグ語圏の人々のためのコンドーム推奨ソングだった。(※紳士淑女は見てはいけません。コンドームの説明する映像が生々しいです。)
はじまって数秒でせっかくの脳内充電=リフレッシュもパー! レゲエのピュンピュン・マシンみたいな効果音も強力過ぎる! コンドームだけにピュンピュン、なんて! それに加えて住民の皆さんの生暖かい視線、素敵にスマイルするダンサー達。シュール過ぎるw。
なお、テルグ語圏の人々は米を主食とし、「米一粒一粒に女神が宿る」という、日本の"八百万の神"、つまり神道に近い精神をもっているため、日本文化と似た面もあるらしい。


日本で「コンドームの衣装」といえば、「おくりびと」で数多くの賞をとった"モックン"こと本木雅弘さん。上に挙げた着ぐるみは、第43回紅白歌合戦(1992年)に彼が出演したときの衣装に酷似していた(ちなみに、歌った曲は井上陽水さんの「東へ西へ」)。モックンは感性が鋭くてハイ・ファッションだし、映画そして時代に愛される俳優。まったく、モックンの衣装を真似るなんて…、これってば、日本とインドの時を超えたミッシングリンク


とにかく、この映像は"3の倍数"でなくとも、"パー"になりたい時だけに見ることにしよう。そう誓った。昨日がちょうど"パー"になりたい時だったのだ。


本当はスチャダラパーのニュー・アルバムのリリックの元ネタ話を書くつもりだった。でも、パーになっちゃってるせいか、来週まで持ち越す気分じゃない。手短に。


またYoutubeになりますが、これ


スチャダラパーのアルバムの「ベカラズ」の締め、「森に帰る/なんで?」はここからだと思います。さりげなくも流石のセンス。笑いの神が舞い降りたこのコント。なにより僕には井上さんがネタを書けるということが驚きだった。


Martin Mull マーティン・マル / Sex And Violins


本国アメリカではミュージシャンというより、コメディアンとして有名なマーティン・マル。彼がこんなにロマンチックでメロウな曲をかけるなんて、恐らく知っている人の方が少ないのだろう。「Sex And Violence」にかけたタイトルも洒落が効いている。


コンドームの着ぐるみ、次長課長の井上さん、マーティン・マル。並べてみると、どれもシュールだ。これって、やっぱり五月病のような気がする。


(藤瀬俊)


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