渡辺 貞夫セクステット / BOSSA NOVA ‘67
このアルバムを見ていて、思い出した。
たしか日曜日の午前中、現テレビ朝日の番組に渡辺貞夫さんが出演していた。ぼくはそれを見ていた。
渡辺貞夫さんが、ボサノバとは何かを解説していて、アルト・サックスを吹いていたのではなかったか。
調べてみるとそれは、VANミュージック・ブレイクという番組だったと解った。司会は前田武彦。音楽ディレクターが渡辺貞夫さんだったという。
おっ、僕の記憶もあながち間違っていないなとうれしくなる。
1967年というと、ぼくは中学2年生。14歳だ。
ついでに記憶だけを頼りに書くと、エンディング・テーマがボサノヴァで、毎回、それを演奏する渡辺貞夫さんのシーンで番組が終わっていたのではなかったかな。
この番組を見ていて、ボサノヴァという言葉を知った。
でもボサノヴァが見たくて、番組を見ていたのではなくて。VANが好きだったからテレビのスイッチをひねっていた。
中学に入りたての頃から、VANのコットンパンツとボタンダウンを着て、VANのスニーカーを履いて街を歩くのが愉しくてたまらなかった。
ついでにもう一つ。
この番組で初めて佐良直美の「私の好きなもの」を聴いたように思う。
日本のボサヴァと紹介され、そうかあ、いいなあと思ったのだった、と思う。
1967年の彼女のファースト・リサイタルでは、この曲を歌ったと記録されている。とすると年代的には符合するのだが。
間違っていたら、ゴメンナサイ。(大江田信)
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