Rhoda Scott Trio, The / Live! At The Key Club

Hi-Fi-Record2009-08-30

昨日、所用の後、新宿の某人気ラーメン店に、またもや本ブログに登場のOクンと行った。
"激辛"で人気のこのお店は、深夜なのに行列のできる店、なのだ。
列に並んで5〜6分待って、ようやく席に。
スタンダードなラーメンを僕は頼んだのだけれど、常連のOクンは2ランク程上と思われるスープが真っ赤のものを注文。例えるなら「ニンニクマシマシ!(にんにく多めで)」みたいな常連らしいオプションも加えていた得意げのOクン。


「ほふっ! ほふっ!」


食べ始めてまだ5分もたたない頃、首筋にいっぱい玉のような汗と、眉間をしたたる汗が目に入った。同時に、刺激が強すぎて止まらない涙と鼻水。ちょっと、これは…。
確かに旨味も感じるけれど、あまりの辛さ故、それを和らげようと少し水を口に含んだ。


Oクン「水は飲まない方がいい。余計辛くなるぜ…。ククク…、辛みのインフレ・スパイラルに嵌まっちまったなぁ!」


僕「ンブッ! な…なんだって〜! クッ…。」


「ほふっ! ほふっ!」


Oクンの箸は止まらない。


ほとんど食べれなくなってしまった僕は「食闘士」という名称を思い出した。
映画にもなったシュールだけど本気な大食い漫画「喰いしんぼう」で、はじめて目にした名称だ。Oクンが食べ終わると、僕は「なんか、すいません…」と一言お店の人に謝り、半分ほど残して一緒に店を出た。


並んで食べて、食べきれずお店に謝る。「飽食の時代ですよ…」と肩を落とすも、帰りの足取りは軽い。運動した後の爽快感があった。汗を沢山かいたせいだと思うけれど、なんだか激闘の後の安堵、そんな気分だった。


「ヤミツキだぜっ!」と、初秋の風が気持ちいい月夜に吠えた元気いっぱいのOクン。
昂るラーメン、それが蒙古タンメン。と、最後にネタバレですが、そういえば未だ蒙古斑のような痣が僕の臀部にはある。まだこの赤いラーメンに挑戦するには青かったんだろう。


Rhoda Scott Trio, The ローダ・スコット・トリオ / Live! At The Key Club


女性ピアニスト(オルガニスト)、ローダ・スコットの激アツのライブ盤。
特筆すべきは、彼女もサックスもドラムも歌うという点。トリオでなんて分厚い音を! と、想像するに難くないクラブハウスの熱狂。店内の空気も薄そうだ。ガヤ音も、低音のこもり具合も、ライブ盤としてすべてがグレート。
ジャケットにある赤く加工した3人のフォト。その色ったら、あのマグマのようなラーメンの色そっくり。


(藤瀬俊)


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