Jay And The Techniques / Strawberry Shortcake

Hi-Fi-Record2009-09-13

以前に増して物忘れをしてしまう。
出勤時に駅の改札で財布を忘れているのに気づいたり。
昨日は結婚パーティのDJ(また、です)で持って行く予定だった7inchをまるまる部屋に置き忘れた。


ちなみにその結婚パーティというのは
ハイファイでもお取り扱いをさせてもらっている、"みんたぼん"の大野くんの結婚式の二次会です。


パーティ開始30分前に、7インチ(30枚くらい)を家に忘れたことに気づく。
     ↓
慌ててタクシーに乗り、急ぎの往復希望の旨運転手に伝える。
     ↓
部屋の鍵をパーティ会場に忘れた事を思い出す。1メーターで「すいません」と下車。
     ↓
レコ少ないので不安になって、小走りで近場のレコ屋に買いに。
     ↓
めぼしいものが見つけられず、結局ダブりになる「め組のひと」のカヴァーを購入。


タクシーの代金の領収書を手に、始まる前にテンションがた落ち。LPだけじゃ3時間は辛かったし、"アップテンポ""ハッピー"な感じのが7inchでばかり用意したせいもあって、盛り上がりが不安でした。が、そこで思いもよらぬ活躍をしたのは1枚のCDR。
CDJ、正直いままでほとんど使ったことがなかったけれど、「頭出し便利コレ!」なんて思ったりなんかして、適当に扱えた
のが幸いでした。CDを1枚作って持ってきたのは、臆面もなく言うと、"自分の休憩時間を作らんがため"で、その中に入れた1曲が僕を助けてくれました。


その一曲とは、どの名盤の何て名曲!? ビートルズのあの曲?(祝復刻)


洋楽ファンの方に申し訳ないのですが、それは"アニソン"ことアニメ・ソングでした。ヒントは「キラッ☆!」。2009年上半期に聴いたものの中でも、かなり気に入ってます。歌だけだったら、ちょっと…、というのも否めませんが。そのアニメは少し昔のもので、割と有名です。


ついでに、批判を承知で言わせてもらうと、別にアニソンでなくとも、趣味も何も知らない人らばかりのパーティでは、やっぱり有名な曲が一番ウケるように感じる。カヴァーも大いに結構。「これ、あれだね!」みたいな感覚の共有って思いのほか大切だから。
開口一番「マイケルあるよね?」と言ったのは、常軌を逸した宴会芸を叩き込まれるという噂の某一部上場企業に勤める司会のH君。マイケルは7inchで用意していたから残念無念。例のアニソンにH君ノリノリでホッとしました。流石だな、とも。


Jay And The Techniques ジェイ&ザ・テクニックス / Strawberry Shortcake / Still (In Love With You)


ケーキ・カットの場面で僕がかけたのは、Mel Brooks / It's Good To Be The King。結婚式なイントロだけで選びましたが、苺がたくさん乗っていたあのケーキ、切り分けたらストロベリー・ショートケーキ。てなもんで、ジェイ&ザ・テクニックス「Strawberry Shortcake」をかけるのもなかなか乙なのかも。でも、世間一般のほとんどの人はタイトルはおろか曲も知るわけないので「旨いな、俺」なんて思うのも。"雰囲気イケメン"という言葉があるように、明るくてポップな雰囲気だけ伝えれば、もうそれで充分だから。


それにしても、7inchを忘れたのは結構痛かった…。
「Strawberry Shortcake」のような曲は7inchがいい。アルバムだと作品によって低音弱かったりするし、音の分厚さが全然違うから。ぶっといグルーヴ求めるならMONOです、やっぱり。
雰囲気イケメン"なら、ディティールを覆い隠し、強引に雰囲気で押し倒して女性をMONOモノにする。とか、あると思います。


大野くん、ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。
内輪の話になってしまいますが、パーティの最後に「ズッッッキュュューン!」という効果音が欲しかったところです。結婚パーティの席で「三次元に帰ってこい」は、ないと思います。


(藤瀬俊)


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