The Terry Adams Rock And Roll Quartet / Crazy 8’s

Hi-Fi-Record2009-10-08

The Cool School 71 古本とレコード


古本とレコード。


正しくは古本と古レコードだが、
レコードは今や存在自体が古いものだから
わざわざ“古”は付けなくてもいいのかもしれない。


アメリカのレコード屋
「近所にぼくらが行った方が良さそうな店知らない?」と訊ねると
意外なほどの高確率で返ってくる返事が
「あそこのブックストアでもレコード売ってるよ」だ。


インターネットのおかげで
ありがたいことに日本からでも
レコード店のありかがつかみやすくなった時代、
実は買付の穴場になるのが古本屋なのだ。


日本でのイメージだと
古本屋の片隅の地べたに
すすけた段ボール箱の中に放り込まれた安レコードという感じだが、
彼らが薦めてくれる店は
さすがにそういうものではない。


結構な規模のレコード・セクションが
ぼくたちを待ち受けている。


値段は店によりまちまちだが、
中にはレコード専門の店員を置いている店もあり、
そういう店だと良いものに巡り会うチャンスも高い。


ぼくが好きなのは
心地良いカビの匂いのする古本の書棚の間を抜けたその先に
突如姿を見せるレコードたちの
どこかダンジョンめいた現れ方だ。


普通の店で見つけるよりも
秘宝感覚が強い。


惜しいのは
レコードを見る手間をとられて
古本まで見る時間がないこと。


いつか
お金も時間も自由な身になったら
絶対レコードも本も買いに行きたいと思っている店は
少なくとも右手の指の数くらいはある。


中でもお気に入りの店は
思いがけない街にある。
名前は出せないけど
ヒントだけ教えよう。


その店は
レコードと本をふたつの色で表現した店名にしている。
古本だということも同時に表現されているのがすごい。
そのダジャレな洒落方が最高なのだ。


わかったひとはぼくに耳打ちしてください。
そしたら街の名前を教えてあげる。(この項おわり)


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あれ?
こないだもこのアルバムの話したんです。
でも今日は緊急ニュースで。


10/9(金)21:00より
新宿タワーレコード7Fにて
テリー・アダムス・ロックンロール・カルテットの
緊急インストア・ライヴが行われます。


どなたでも自由に観覧出来るそうなので、
来日公演まで待ちきれない方、
ちょっと興味があるけど試し聴きしてみたい方、
週末の景気付けに盛り上がってみたい方、
是非お誘い合わせの上、どうぞ。


もちろん
彼らのCDはハイファイでも絶賛発売中です。(松永良平


試聴はこちらから。