Supremes シュープリームス / The Supremes A Go-Go
ついこの間、ナンシー・シナトラの曲をまとめて聴いたところ。「にくい貴方」も、もちろん聴いた。
その記憶が残っているものだから、ハイファイのサイトにあるダイアナ・ロスが唄うところの「にくい貴方」のカバーがかカッコいいとのコメントにひかれて、シュープリームスのアルバムに針を降ろした。
ついでに歌詞を読んでみた。
邦題が「にくい貴方」だったことだし、憎からず思っている彼に向かって唄いかけているのかなと思ったら、どうも違う。こりゃ、ダメな奴にむかって、いいかげんにしろとケツを叩いている、捨て鉢に別れを宣言している歌ではないか。歌詞を読んでみて、そう思った。
世事に弱いせいか、ハイファイのコメントに「ダイアナ・ロスの声はこういうツンデレな曲に合いますね!」とあるところの、"ツンデレ"がつい先日まで、よく解らなかった。使う機会も、使われる機会も無いので、別に知らなくても良かったのだが、いかにもな現場に遭遇して、その意味するところを知った。
知ってみると今度は、"ツンデレ"とは、ナンシー・シナトラを評するにピッタリの言葉かもしれないと思えて来る。
そうなるとどうも気になるのが、コメントが「にくい貴方」を"ツンデレな曲"としている点だ。
”ツンデレ”じゃ無くて、”ツンツン”じゃないの?とも思うが、それはまだ詞の読み方が浅いからか。それとも女性の気持ちにうといからか。
ダイアナ・ロスが「にくい貴方」を唄ったのは22歳のとき。
ナンシー・シナトラは、4つ歳上なので26歳。
ダイアナ・ロスは、どこか純な感じ。ナンシー・シナトラの歌の方が、ずっとこわい。
ちなみにナンシー・シナトラは、ブーツのコレクターだったそうだ。(大江田信)