Hornets, The ホーネッツ / Big Drag Boats USA

Hi-Fi-Record2010-05-23

ジャケットに巨大なイカが!?


…モーターボードレース用に改造されたドラッグボートでした。


イカを擬人化したキャラクターが活躍する「侵略!イカ娘」という漫画がある(ちなみにアニメ化が決定している)。ゼリータイプのコーヒー飲料ドロリッチの擬人化も話題だった。


"擬人化"は近年のトレンド、というと少し違う。きちんというと"萌え擬人化"がトレンド。
日本には擬人化の素地がある。仮面ライダーの怪人やキン肉マンの超人も、要は擬人化したものばかり。擬人化したキャラは親近感が無意識的に湧くというか、メタ的な要素が強いというか。ベンキマンなんて、すごく親近感が湧きませんか? 毎日お世話になってますもんね。


同じくお世話になりっぱなしのAmazonから届いた書籍「OTACOOL-worldwide otaku rooms-」(Danny Choo著)をパラパラめくった。


…はい、また"そっち"方面の話で、すいません。
でも、この本の内容はレコード収集との共通点があるのです。それは「貪欲に蒐集する」という冥府魔道への誘い。


数ページめくって、ズザザーっと後ずさり。
あらゆるオタク・カルチャーの物品(主にフィギュア)を蒐集する外国人たちの部屋がずらり。
ジャンル一点突破の強者もいれば、脈絡のない変態的(煩悩に重きを置いた)蒐集をする者も。


後ずさりしてしまったのは、一人一人が歪みない信念且つ半端でない量のフィギュアを、こだわりまで入れてディスプレイするという、なんかもう、いちコンテンツ産業の覇業を垣間みたようで、恐れ入っちゃったもので。


しかし、古い日本のアニメから、最近の人気漫画、萌え系&エロゲ、マーベルコミック、とそれぞれがバラバラで脈絡のない蒐集をする若い外国人OTAKUの多いこと。
DJでいうとオールジャンルMIXといったところでしょうか。
ちなみに自分も上に同じ、であります(^q^)b ←当ブログ初の顔文字。


気になったという奇特な方は、本を手に取ってご覧いただくことをお薦めします。
それにしても、なんて内容の薄い本なんだ! 写真一枚一枚の破壊力は凄いけど!


この本を読んだ後に「Hornets, The ホーネッツ / Big Drag Boats USA」のジャケを見ると「なんだ!? クラーケンがモチーフの怪人のフィギュア!? それともアメリカのOTAKUが自作した「侵略!イカ娘」のアニメ化記念のイカのフィギュア!?」なんて思ったりして。


で、レコードの内容ですが、ブリブリのバキバキのサーフ・ミュージックで、ファズがギンギン、ドゥルンドゥルン唸るモーター音などの低音もアナログで是非聴いて欲しいサウンドでゲソ!(語尾の「ゲソ」はイカ娘ちゃんの口癖なんでゲソ)


(藤瀬俊)


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