Scott Walker スコット・ウォーカー / The Scott Walker Album

Hi-Fi-Record2010-05-30

 ポール・ストゥキーが書いた「Whatshername」が収録されていると言うので、アルバムを聴いた。 


 フォーク期に書かれたジャジィな作品としては、一二をあらそく名曲だと思うけれども、この曲、いかんせんカバーが無い。
 同じくフォークでジャジィな名曲の「Scotch And Soda」には、いくつかのカバーがあって、思いもかけず出合った時には、とても嬉しい。最近ではマンハッタン・トランスファーのアルバム「Coming Out」(邦題:華麗なる開花)に収録されている事に気づいて、楽しく聴いてしまった。


 そういえば、先日の買付で松永クンが「Scotch And Soda」のシングル盤をみつけた。そうか、シングルでリリースされていたのかと、知名度の一端を知った。


 それに比べると「Whatshername」は「アルバム1700」の収録曲の一つに過ぎないのだから、カバーが見当たらないのもしょうがないのだろうとなかば諦めていたところ、こうして聞くことが出来たわけで、ちょっとどころか、相当に嬉しい。


 実はポール・ストゥキーは、ジャズが好きで、自身のギターの弾き語りでジャズのナンバーを演奏した音源があるとのウワサを聞いたことがある。ガット・ギターの名手の彼のこと、さぞかし小粋な音を聴けるのだろう。


 ごめんなさい、ウォーカーさん、動機が不純でしたか? (大江田信)

 

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