Joe Harnell His Piano And Orchestra / I Want To Be Happy

Hi-Fi-Record2010-08-19

 ロジャー・ウィリアムス、カーメン・キャヴァレロ、ロニー・アルドリッジ、ジョニー・ピアソンなどのピアノ・イージー


 意識して聞き始めてもう随分と経っていると思うが、最初のころはそれぞれの演奏の違いがよくわからなかった。どれも同じに聞こえた。
 最近になって、やっと違いが少し解るようになってきた気がする。

 
 クラシックのピアノ・コンチェルト風に編曲されていたり、ジャズのピアノ・トリオに発想を求めていたり、カクテルラウンジで演奏されるにふさわしいピアノに、少しのリズム・セクションが添えられていたり。


 いずれにしても要は、ピアノの歌い方だ、と思うようになった。歌わせ方、と言ってもいい。
 歌っていない方が、歌っている。
 変な言い方かもしれないが、これが一つのポイントではないかと思う。
 歌いすぎないピアノ、もったいぶって歌わないピアノがいい。


 ただし演奏家によって、さまざまな歌い方があることもわかってきた。


 というわけで、このところ歌わない歌い方に思わず耳が行く。
 例えばこのアルバムに収録の「 I Know That You Know」とか。
(大江田信)



 
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