Don Marley ドン・マーリー / Bicycle Ride
1960年代から70年代前半あたりまでの話か。
プロモ盤のシングルをプレスして
ラジオ局やメディアに配布し、
まったく話題になりそうもなかったら
イコール・売れないというわけだから
販売用のレギュラー盤のシングルは製造しない。
その時代、
そういう考え方は
実は普通だったと知ったのは
この十年くらいのこと。
それまでは
「このシングルはプロモ・オンリーだ」と言われれば
「へえー! そりゃ超レアだろうに!」と
鼻血を出さんばかりに興奮していたのにね。
その一方で、
プロモ・オンリーで打ち止めになってしまうシングルの
困ったところは
AM/FM用にモノラルとステレオで
同じ曲のカップリングというパターンが大半で、
本来入っているべきB面の曲を聴くことが出来ないという点だ。
ドン・マーリーの「バイシクル・ライド」も
B面の入ったレギュラー盤を
今まで一度も見たことがない。
アルゾがA&Mでリリースした
「サンデー・カインド・オブ・ラヴ」なんかもそう。
確かにレコーディングされ、
発売もされるはずだったのに、
埋もれたままになっているB面曲って
以外とすくなくないのだ。
4、5回まわってニャンと鳴く その3 松永良平