Henry Mancini ヘンリー・マンシーニ / Pow!

Hi-Fi-Record2010-09-03

DJ盤の白ラベル、という言い方がある。
因幡の白ウサギじゃないんだから。


どういうわけか
プロモーション盤のラベルは白い。
白でなければクリーム色、
あるいは黄色。


よくあるパターンは
レギュラー盤ラベルの
字の色と地の色を反転させたようなパターン。


だれがいつ
どうしてプロモ盤のラベルの色は
白(もしくは明るい色)にしようと決めたのか。


もちろん
だいたいの理由ぐらいは察しがつく。


ラジオ局に山ほど積まれたシングル盤のなかで
レギュラー盤のラベルに混ざったときに
ぱっと目につくように。
そして
会社名や曲名が目に飛び込んできやすくするために。
あとは
インクの節約とか?


その伝統は
おそらくアメリカのシングル盤から始まっているだろう。
そのうちLPレコードでも
白ラベルは作られるようになっていく。
でも
ラベルがむき出しのシングル盤と違って
LPの白ラベルって外からはわからないから意味ないじゃん、
なんてことを言い出すひとは当時はいなかったのかな。


白ラベルの伝統は
おもしろいことにCD時代になっても続いた。


特に日本のレコード会社は白を好んだ。
アメリカのサンプルCDは
白を使わずCDの地の色というか金属色が多い。


ダウンロードには
白ラベルはないんだな。
ふと思った。


4、5回まわってニャンと鳴く その6 松永良平