The Righteous Brothers / The White Cliffs Of Dover

Hi-Fi-Record2010-12-02

前回のつづきみたいな話。


こないだ生ロニー・スペクターを見て
さわりだけとは言え歌を聴き、
さらに
今月(もう月が明けた)ニューヨークで
ロニー・スペクターのクリスマス・ライヴに行くというお客さんと話をして、
つくづく後悔している。


何年前だったか
ロニー・スペクターが来日したときに
無理してでも行っておけばよかったなあ。


彼女の生歌を聴いて
もうひとつ驚いたことがある。


それは声の大きさだ。


あれは大リーグの選手が地肩が強いとか
そういうのと同じレベルで
地声がでかいということなのだろうか。


逆に言えば
あれほどの声量がなかったら
スペクターが望んだあのやかましサウンドのなかで
歌が主張することなんか出来なかっただろう。


楽器に負けない
歌声の大きさ。


それもスペクターがシンガーを選ぶ際の
とても大事な要素になっていたのかもしれない。


たとえば
ダーレン・ラヴ。
たとえば
ライチャス・ブラザーズ。
たとえば
ティナ・ターナー
たとえば
ジョン・レノン……?
あれはジョンがスペクターを望んだから
ケースが違うか……。


そんなことを思いながら
ライチャス・ブラザーズのシングルを聴いてみた。
ああ、これはボビー・ハットフィールドのソロか。
ビル・メドレーほどは声は大きくないかなあ。
まあいいか。
ぼくの仮説なんてそんなもの。


でも、いい声だなあ、いい曲だなあ。


4、5回まわってニャンと鳴く その41 松永良平