小西康陽 / これからの人生。

Hi-Fi-Record2011-01-05

 新春早々、夢を見た。
 鋭く叱咤される内容だった。
 あれから数日たっているのに、まだ覚えている。

 
 詳しい中身は、ここには書けない。
 ただし、なんとあろう事か、夢の中でボクを叱咤したのは、夢に登場した幾人かの登場人物の一人、小西康陽さんだったのだ。


 ふと目覚めてから、どうしてそんなことになるのか、ポカンとつつ考えた。
 ボクは、ボクしか知り得ないことがらで叱咤された。
 ということは、ボクがボクを叱れば良いはず。
 どうしてボクは小西さんから叱咤されるのか。


 さっきから繰り返し叱咤という言葉を使っている。叱咤激励ではなくて、叱咤。激励でもない。
 しかし叱咤には、激励と言う意味も少しは込められている。
 

 しばらくして後、そんな夢のことを忘れた頃に、今年版の「これからの人生。」の何度目かを聴いていてうちに、ふと思いあたった。
 ぼくが小西さんから(何度もスミマセン、小西さん)受けた叱咤は、確かにぼくの「これからの人生」に関わることだったのだ。


 はたとわかったことは、ボクの中に「これからの人生」という言葉がしっかりと棲み着いたことだった。ボクにも「これからの人生」というものがあるという事実、と言い換えてもいい。


 たぶん書かれる文字ではなく、小西さんによって語られたことによって深みを得た言葉の内実を、受け止めたのだ。
 ボクのこれからの人生を、こうして不意に自覚した。(大江田信) 


 「これからの人生。 選曲・小西康陽