Buddy Emmons バディ・エモンズ / Steel Guitar

Hi-Fi-Record2011-01-09

昨日の大江田さんのブログを読んでいて
ふと考えた。


「あっち」と「こっち」を行き来出来るもの……。


それは
「でっち」……?


あっちこっち丁稚」という
なつかしい関西の番組を覚えているひとが
どれくらいこのブログの読者におられるか知らないが、
あの番組を思い出した途端
ぼくの頭のなかは
山田スミ子演じる“ごりょんさん”がカンシャクを起こすと
謎の赤フン男がどこからか突然登場し
平泳ぎしながら駆け回り
舞台がカオス化する
あの名場面のことでいっぱいになってしまった。


wikipediaによると
83年に番組は終了したとあるので
30代前半のひとでも
覚えているかどうか。


谷啓さんの「ガチョーン」もそうだが、
かつてのテレビ番組には
一発ですべてをカオス化させて
意味もオチも取り払ってしまうお約束のギャグがあった。


ごりょんさんの爆発もそう。
ドリフの盆廻しもそう。
それをぼくたちは幸福としてとらえていたのだ。


昔そんなふうに見ていたカオスは
実におおらかなものだったが、
今のバラエティ番組みたいな
高揚もスリルもない
ぐだぐだな感じはしなかった。


ちょっと話はずれるが、
平林伸一さんのDJが好きで
たまに同席させていただくと
いつも聴き惚れてしまう。


かかる曲が珍しいとかイカシテルということ以上に
無性に心が反応してしまうのは、
ぼくが昔知っていた
あのなつかしく素晴らしいカオスの使い手としての
血がもたらす何かざわざわとするものを
平林さんの選曲や態度に感じるからだと思う。


だから何が言いたいのかというと
別に何も言いたくないんだけど、
「あっち」と「こっち」をつなぐのは
あっちこっち丁稚」のカオスだと考えると
ぼくのなかではおもしろく落着したりする。


そんなヨタ話でした。


来週の1月15日、
僭越ながらまたDJします。


毎月恒例
恵比寿tenementにお邪魔している「GARDEN」。
新年一発目は
第三土曜日と変則の開催で
DJも今回はゲスト無し。
内田靖人さんとぼく松永良平のふたりだけで務めさせていただきます。


題して「ふたりGARDEN」なんつって。



2011/01/15(土)
「ふたりGARDEN」@恵比寿tenement
20:00-26:00
charge free


DJ : 内田靖人/松永良平


なお今回から
また夜8時スタートになります。
どうぞよろしく。


さて今日の一枚は
話題とは何の関係もなく
ティール・ギターのバディ・エモンズ。


昨日見た
キリンジのライヴで
田村玄一さんのスティールに
しばし聴き惚れたので
その余韻で選びました。(松永良平