onny And Cher ソニー&シェール / All I Ever Need Is You

Hi-Fi-Record2011-01-20

前にどこかで書いたかもしれない。


アメリカの昔のTVショウのDVDボックスを
気にして買っていたことがある。


トム・ジョーンズ・ショウで
バカラックがゲストの回とか
そういうものが良好な状態で残っているのを
うらやましいなあと思いながら見たりするのだ。


そういう興味で
いろいろ探していたときに
仲のいいアメリカ人のレコード店主に
「そんなバカなことにお金を使うのはやめろ」と忠告された
DVDがふたつある。


ひとつは
「トニー・オーランド・ショウ」。
そしてもうひとつが
ソニー&シェール・ショウ」だ。


確かに
安い買物じゃない。


ボックスセットの価格設定が
日本と違ってかなり安価になっているアメリカだとは言え
そこそこはする。


しかし
果たして
無駄遣いなのだろうか?


迷っているうちに
DVDをまとめて見るような時間がなくなって
結局買わないままに時間が過ぎた。


でももし
今そのどちらかを買うとしたら
ソニー&シェール・ショウ」のほうだなと思っている。


ここ数年で
ぼくのなかでシェールの歌のうまさと存在感に対する評価が
うなぎのぼりに上がっているのだ。


彼女のうたう「アルフィー」が
アレンジもふくめて
今では一番好きな「アルフィー」だし、
クリスティーナ・アギレラと共演している映画「バーレスク」だって
なんだか気になっている。


そして
ミュージシャンとしては才能があるのかないのか
よくわからないが
どうやら作詞家、
そしてムードメイカーでありアイデアマンとしての存在感は
ものすごくありそうだと最近思えてならないソニー・ボノ。


彼のことも
めきめきと気になっている。


それは
リー・ヘイズウルウッドとか
ソニー・ボノとか
キム・フォウリーとか、
ポップスに求められる楽しさや美しさとは
切り離された自由さを感じさせる音楽性を持っていた連中の
チンピラまがいの存在感への興味でもある。(松永良平