Harold Betters ハロルド・ベターズ / At The Encore

Hi-Fi-Record2011-01-24

少し前に録画した「レッドクリフ」を観た。


横山光輝先生の三国志では
周喩孔明が陰謀合戦(魯粛は二人の間であたふた)、二蕎と称される美人姉妹がどうたら…、黄蓋は老体をわざと痛めつけて、投降と見せかけ特攻。風向きの変化と「連環の計」が功を奏して火攻め大成功。
曹操は自陣を捨てて逃走、出くわした関羽、見逃す。
確かそんな内容でした。


で、思ったのですが、何で他国の歴史物語にこんな詳しくなっちゃってるんだ、と。
他の歴史漫画も小学生の頃図書館で借りて結構読んでいたのですが、大抵2巻くらいでまとめられていて、やっぱりディティールとボリュームが、スペクタクルが、横山光輝三国志全60巻には適わないんですよね。


レッドクリフ」、観たのは完結編だけなのであれですが、ラストの「勝者はいない。」に思わず笑ってしまいました。
ラストシーンまでに両軍共に一兵卒は、焼け死んだり串刺しになったり、死亡しまくってるのに、最後は両軍の大将が集結して「命は大事だねぇ…。曹操くんは反省するように。今日はもう帰っていいよ」みたいなホームルームで赤壁終了(笑)。


ちなみに今、手元にある漫画は「食の軍師」(泉昌之著)。
おでん、もつ焼、蕎麦などの粋な食べ方を、三国志や漢文、歴史方面の何かになぞらえた教えで極めんとする健啖家を描いた作品。
おでんに陣形が存在するとは知らなんだ!
ご興味のある方は是非。とてもお腹の空く漫画です。


Harold Betters ハロルド・ベターズ / At The Encore


そういえば、「レッドクリフ」で意味がわからなかったのが、出陣前、周喩に団子を一人1個ずつ渡すシーンw。
「食の軍師」と「レッドクリフ」が交わったような瞬間に思えました。


トロンボーン奏者のハロルド・ベターズによる本アルバムは、団子状でグルーヴしまくる「Blow Your Horn」「Hold It」「Stand By Me」が最高な一枚。
(炭水化物だし)団子はパワーつく!…ということでしょうか。それにしても武将たちが整列して団子モグモグする絵面はシュールでした。


(藤瀬俊)


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