Neil Innes ニール・イネス / The Innes Book Of Record

Hi-Fi-Record2011-02-08

ぼくは確かに見たのだ。
その映画の告知ポスターを。


ハリウッドで一番大きなレコード店
アメーバ・ミュージックの入り口の
割と目立つところに貼ってあった。


それは
「セヴンス・パイソン(The Seventh Python)」という映画のこと。


ピンとくるひとはすぐにくるはず。
イギリスきってのコメディ集団モンティ・パイソン
音楽的に支えた7番目の男ニール・イネスについての
ドキュメンタリー映画だ。


そのポスターの目撃談については
短い文章だがここにも備忘録的に書いていた。


それからもう3年近く経つ。
未だに日本公開(無理か)どころか
DVDになった(あるいは、なりそうだ)なんて話も聞かない。


実はこういうケースは
最近のインディペンデントなドキュメンタリー・フィルムには
よくあること。


映画は完成し
いくつかのフェスに出品され
その後、大都市の独立系シアターを中心に何度か上映される。


しかし
そこでヒットの兆しが生まれなかったら、
あるいは
どこかのメーカーがソフト化について手を挙げなかったら、
その作品は対外的な展開を見ないまま
事実上命運を終えてしまうのだ。


とりわけ
音楽系の作品については
ソフト化するにあたって
楽曲の使用権利、使用許諾料の問題がついてまわる。
ものすごく簡単に言うと
既存の楽曲を使うと高くつくわけだ。


ウェストコーストの60年代のセッションメンたち、
すなわちレッキングクルーについてのドキュメンタリー映画
ザ・レッキング・クルー」も
同じような問題を抱えていて
ソフト化の話が難航していると聞いた。
(すでにDVD化済みの同名映画もありますが
 こっちじゃないですよ)


でも
さすがにこれは
そのうち何らかのかたちで実現しそうな気がする。
ぼくが駄々こねなくたって良さそうだ。


ぼくが見たいのは
「セヴンス・パイソン」の方だよ!
予告篇はもう見飽きたくらい見たよ。


あ”あ”〜。(松永良平