Emil Richards エミール・リチャーズ / Stones

Hi-Fi-Record2011-03-06

毎日とは言わず
何度かハイファイのサイトを見ていただいていると
掲載しているレコードの写真の右上に
スポットのように光が射しているものがあることに
気がつくひとは少なくないはずだ。


これはひとえに
ハイファイでのレコード・ジャケット撮影が
結構原始的な方法で行われていることを示している。


いろいろと試行錯誤はあったが
ここ数年は
ハイファイの窓側にある事務スペースの手前にある壁に
立てかけた状態で撮影をする。


そこが一番
外の光にも
蛍光灯の光にも
影響されにくい場所なのだ。


とは言え
ジャケにコート(光沢を出すための意匠)がなされていると
どうしても光を反射してしまうことがある。


今日紹介しているエミール・リチャーズの写真なんかは
そのパターン。


それから
ジャケの左側に
光が縦の筋になって浮き出ているものもあるが
それは窓から差し込む表の光。


それをもし見かけたら
「ああ、天気のいい昼間に撮ったんだな」と
思っていただけたらうれしい。


大きなスキャナーや
精巧なデジタル補正などの手間をかけてもいいのだろうが、
見せかけだけをよくした修整よりも
ちょっと雑さを残したほうが
人間がやっているんだと思ってもらえるんだなと感じられるんじゃないかな。


なんて
言い訳じゃないですよ。(松永良平