James Brown ジェームス・ブラウン / Ain’t It Funky
また「積読(つんどく)」本が増えてしまいました。
先の地震で全壊かと思われたウチの本棚及び平積みですが、なんとか無事でした。
「積読」とは、いわゆる買ったまま読まずに積んである本のことで、うちの棚の平積みにはもう1年近く、いや、2年以上そのままの本がある。
本だけでなく、レコードも、買ったまま聴かずに置いてあるのが複数枚あったり。
いや、買うときには試聴しているので、"全く聴いてない"という訳ではないのです。
同じ理由で冷蔵庫には買ったまま開封していないヨーグルトや……これは同じ理由にはならないか。
「買って満足していけない」と、当たり前のように思っていたのですが、買うという行為について、横尾忠則先生のお言葉に感銘を受けましたので引用させていただきます。
「ぼくの趣味は読書ではなく買書だ。借りて読むのはダメ。買わなければならない。買う行為の中にすでに読む行為が含まれている。買うという肉体を通す行為によって読書を完了させるのだ。」(twitterより)
もう、素晴らしすぎて。これ以上ない説明かと。
もちろん読むことによって、読書は完了するので、読まないといけないのですけどね(笑)。
ウチにある"積読"状態だったレコード
James Brown ジェームス・ブラウン / Ain’t It Funky
買ったときの気分はもうファンキーそのもの、でした。
風俗の客引きに声をかけられたりしながら、場末の街をブリブリしたベースに足取りを合わせて闊歩する。そんな気分です。
ところが持って帰ってみると、僕の部屋は場末感はありますが、どうもワルな感じがしないので、なんか気持ちがしぼんでしまって、"積読"に。
…ということで、今聴き直してます。
僕のは盤が良くないんですが、ときおり鳴るパチパチ音も、映画などでスラム街のシーンでよく見られるあれです、ドラム管で火を焚いているときの音だと介錯すれば、もう気分はファンキー、なのです。
(藤瀬俊)
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