Fred Neil フレッド・ニール / Other Side Of This Life

Hi-Fi-Record2011-03-30

 アメリカのディーラーから、メールが届いた。


 こんなレコードを見つけたんだ、それでキミのことを考えた。マコトもリョウヘイも無事で元気と願っている。
 そんな内容だった。


 写真が貼付されていた。


 

 思わずプッと笑ってしまった。そう、文字通り思わずプッと笑った。
 ジャケットには「MAKOTO」と書かれている。
 なんだか心がほっと軽くなる気る。アメリカ人的な気遣いなのだろう。
 

 あろうことか、このレコード、今まで見たことが無い。手にしてさえいれば、買って来てしまうに違い無いのに。



 これだけの期間に渡ってレコードを見ていると、ジャケットを眺めつつ音楽を思い描く想像力だけは、鍛えられたものと思う。
 ジャケと音楽の関係のありかたについて、様々なパターンを想定出来るはずなのだが、このレコードにどんな音が入っているのかとなると、口惜しいけれど想像出来ない。
 だいちMAKOTOの読み方も、KOの所にアクセントを付けながら読むのでいいのかなと思いつつも、確信が無い。先住民のインディアン系の音楽? それともまさか小曽根真さんのアルバム?

 

 それにしてもフレッド・ニールのこのジャケには、ビックリした。「ごく少数のみ流通したジャケ違いヴァージョン」だという。もちろんのこと、初めて見た。


 もしかするとこのジャケの方が、彼のあの音楽には正解かもしれないと思う気持ちがムズムズっとうずく。本人がこのデザインにOKを出しているとすれば、それもまた愉快で興味深いことだと思うのだが。(大江田信)