林亭 / 風は歌う

Hi-Fi-Record2011-03-31

 4月3日(日)NHK-FMワールド・ミュージック・タイム」の特集「祈りの歌」において、林亭のアルバム「風は歌う」から「風」を最終曲としてオンエアするとの連絡を、番組DJの北中正和さんから頂いた。



 震災を受けて急遽に企画を変更することとなり、用意していた選曲を変更したのだそうだ。それにしてもこの時期、しかも「祈りの歌」とする特集に北中さんに選曲していただいたことに深く感謝しつつ、何とも言いがたい感慨を覚える。


 
 歌とは、そもそも祈りのようなものだとする気持ちがボクにはある。もう少しくだけた言い方をすれば、「願い」のようなもの。



 福島の相馬を離れることになった一家の送別の席で、「新相馬節」が歌われる映像がテレビでオンエアされていた。
 故郷の相馬を讃えつつ、望郷の思いを募らせる歌だ。「相馬恋しや なつかしや」とする歌詞の箇所で、それまで涙を見せなかったご主人が、ふと涙を流した。
 「相馬恋しや なつかしや」と歌う以上に、なんの言葉があろうかと思った。思わずもらい泣きをした。



 心して番組を聞かせていただこうと思います。
 ありがとうございます。(大江田信)


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