Todd Rundgren トッド・ラングレン / Hello It’s Me

Hi-Fi-Record2011-07-27

トッド・ラングレン
スタジオ仕事にまつわる本人や関係者の証言を徹底的に収集し、
ひとりの稀有な音楽家の一代記としてまとめあげた労著
トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代」(ブルース・インターアクションズ)が
発売前からひそかな話題になっている。


そういう本が読みたかったと
ぼくも心から思っていた。


まだ現物を手にしていないのだが、
まずはやっぱり
XTCの「スカイラーキング」のけんか別れの顛末とか
気になるものねえ。


自作についての話なら、
やっぱり
傑作「サムシング/エニシング?」制作経過とか
気になるよねえ。


何故
すべてを自分でまかないたくなってしまったのかが
気になる。


トッドに活かされたひとの声、
トッドに狂わされたひとの声、
そして
トッド自身が音楽を愛しすぎて狂っていく声、
そんな執念と怨念と信念が詰まった話でしょ?


もう
読みたくてしかたない。


ちなみに
著者のプロフィールを見ていたら驚いた。


原著者のポール・マイヤーズは
あの怪優マイク・マイヤーズ実弟なのだそう。


翻訳者は奥田祐士さん。
こうしたロック書の仕事では
絶大な信頼がおける翻訳者である。


余談だが
こういう本を作ってるんですよと
以前にぼくに教えてくれた
版元の編集者I氏は
ぼくに王様がカヴァーした「ハロー・イッツ・ミー」
すなわち「前略、僕です」の存在を
教えてくれた人物でもある。


明後日発売。
ヒットを祈ります。
ぼくも買います。(松永良平


【追記】


トッドのスタジオ本の影響ではないですが
ハイファイのウェブで販売するデータ表記に
【Recording Studio】も
わかる限りで明記していくことにしました。