Sly And The Family Stone / There’s A Riot Going On

Hi-Fi-Record2011-08-30

2006年6月9日に
このブログ「Voices In Hi-Fi」は始まった。


大江田さんがおとつい書いていたとおり
ブログのタイトルは
買付け中の車のなかで
ぼくが
「それじゃタイトルは
 大江田さんの好きなアニタ・カーのアルバムから
 『Voices In Hi-Fi』でいいですよ! キマリ!」と
いつものように適当にまくしたてたのがもとになっている。


ハイファイのなかでの
きまりごとは
買付の車のなかで
かなり突発的に決まることが多かった。


何時間もドライブしているあいだ
いろんなことを話しているうちに思いつく。


ぼくには
いわゆる会社勤め的な仕事の経験がない。


だから
ぼくにとっての
“会議”と呼べるようなものは
ほとんどすべてそこにあったし
今もあると考えている。


きっとこのブログに代わる何かも
そういう場所から生まれるだろう。
いや、もう生まれてるのかも。
ツイッターとか。
大江田さんの本とか(いつかそのうち)。


もちろんその場限りで消えてしまったことも多いが、
「Voices In Hi-Fi」は
比較的ヒット企画だった、ような気がする。


最初のうちは
レコード屋が思うところを自分のサイトに書いて
おもしろがってもらえるのだろうか、なんて考えたりもした。
野暮なことするなよという意見も
もしかしたらあるのではと危惧もした。


でも
結局のところ
何を言われようが
こうしてみたかったのだ。


買付けたレコードに書くコメントがA面なら
ぼくたちが
今日はこういうことを思いましたと書くのはB面。


うらおもて両面あるのがレコードだ。


ところで
今日スライの「暴動」を選んだのには
一応わけがある。


実はこのブログのタイトルは
A面では「Voices In Hi-Fi」だけど、
ぼくとしては
B面では「There's A Riot Goin' On」になればいいなというつもりだった、
読んでいただいたみなさんの心のなかで。


なんてねー。
ウソウソ、バカいうな、おまえ。


では明日もう一回。
ぼくの好きなパターンだと
明日はまるで最終回っぽくない話に。(松永良平