小西康陽プロデュース、大江田信選曲「これからの人生。」

Hi-Fi-Record2013-01-16

ここ数年
ハイファイで5250円以上のお買い上げをいただいたお客さまへの
年末年始のプレゼントとしてご好評をいただいている
CD「これからの人生。」


おかげさまで
今年も多数のお買い上げとご注文をいただき、
そろそろゴールがうっすらと見えてきたところです。


じつは
今回のCDのプレス枚数は
当初は去年までよりもすくない予定になるはずでした。


すでに
ご存じのこととは思いますが
今回は例年の小西康陽さんの選曲とおしゃべりではなく
当店ハイファイの店主、大江田信の選曲とおしゃべりを
小西さんが編集・プロデュースするというスタイルになっています。


そのことに対する
ちょっとした気後れみたいなものが
大江田さんにはあったようなのです。


ですが
結果的には
例年と変わらぬペースで多数のご注文をいただいています。
ありがたい限りです。
お忙しいなか、毎年このお仕事を引き受けていただいている小西さんには
いくら感謝しても足りないくらいです。


CDの内容については
ここで触れることはできませんが
昨日
ハイファイの長い常連のお客様から
こんな話をききました。


 毎日ラジオをつけたらやっている音楽番組みたいで
 すごくよかったです。
 どういう内容のことを話してるかよりも
 大切なのは流れている空気感です。
 毎朝やっているAMの番組を習慣的にきくというのは
 話の内容がおもしろいからきくというより
 むしろ大切なのは全体の空気感なんです。
 今回のCDもぼくはそんな感じできいています。
 くりかえしきいているうちに
 話の内容も
 「あ、こんなことを言っているんだ」と
 だんだんからだになじんでくる。
 そのくらいがいいんです。
 いつ終わったかわからないくらいがいいんです。
 だからまたくりかえすんです。


要約するとこんな感じでしょうか。


そのお話をきいていて
ぼくも「ふうん」と腑に落ちるところがたくさんありました。


特別な体験や非日常のお祭り騒ぎとはすこし距離を置いたところにも
心の動きはちゃんとあって
ささいすぎてそれを心に留めておいたり
言葉にして表現するのは難しいかもしれないけど
なんだか心地良く背中を押されたり
感情を閉じ込めた部屋の鍵を知らず知らずのうちに外されるような感覚があって
気がついたらくりかえしてきいたり読んだりしているもの、
そういうたいせつさのことを思いました。


大江田さんの「これからの人生。」には
確かにそういうところがあります。
そして
ハイファイで大江田さんが長年愛して
じっくりと売り続けてきたレコードの数々にも
そういうものが宿っているのだと思います。


大江田信の「これからの人生。」
まだ未入手のかた、
お早めにどうぞ。


本年もよろしくお願いいたします。(松永良平