林亭 / 風は歌う

Hi-Fi-Record2009-04-10

このアルバムのことが、登場するのは2回目。前回はジャケット写真が無かった。それというのもまだジャケットのこととなど遥か先、せっせと音源を作っていた時期だったから。タイトルは「林亭の新作について日本で一番早く触れてみた」だった。



 その後に無事に制作が進行し、ジャケットも出来上がり、本日2009年4月10日、発売日を迎えた。



 林亭とは、佐久間順平と、ハイファイ・レコード・ストア店主の私、大江田信のふたりによるデュオ。かつて36年前に自主制作したアルバム「夜だから」を、後々の1990年代になって田口史人さんが「フォーク史に残る傑作」と持ち上げてくれて以来(今も感謝しています、田口さん、ありがとう)、なんだか一回り外側の様々で伝説のバンド扱いをされるようになった。
 当の本人は、きょとんとした気持ち。「生ける伝説」などという文字列は印刷物では見かけても、まさか自分に降り掛かって来るとは思わなかった。



 でもね、いいんです、そういうことは。言ってくれる方には、申し訳ないけれども。
 音楽をやれること、そしてこうしてまとめられたことが、とてもうれしい。音楽を作るという営みは、一人で生きているわけではないということに、深いところで気づかされることだと思った。
 音楽を聴くということも、同様なのかもしれないけれども。



 こんなことも思った。
 2年ほど前に、本格的に練習をしてライヴをやった。高田渡さんが亡くなったことが、僕らの背中を押したと言って、ウソにはならないだろう。やれる時にやれと言ってくれたヒトがいた。
 それが今に至る再始動のきっかけになったライヴだったのだが、会場で喜んでくださる方々の顔を見ているうちに、「林亭」というバンドは、僕らだけのものではないのだなと思った。僕らの手を離れて、聞いてくれる人たちのココロに生きているんだなと思った。それがうれしかった。


 ということで、林亭「風は歌う」は無事に発売日を迎えた。うれしいです。



 このあとはバリバリの宣伝です。
 ハイファイ・レコード・ストアにてお買い上げのお客様には、先着順で特典としてカラオケCDを差し上げます。
 一緒に歌うと言う本来の利用の方法もありますが、むしろお薦めしたいのは、インストルメンタルとして聞くことです。アレンジャー佐久間順平の思慮深い技が施されているサウンドは、これはボーカルが無くても一級品の楽しみを与えてくれるはずです。いいんだ、これが。



 そしてもう一つ。僕らよりも林亭のことに詳しい、いや、よく憶えている方による林亭検定がスタートしました。
 林亭のことを知ってほしいということからの検定だそうですが、当の本人にも、大変に難しくて、カンを頼りにこれかなと回答を選んでみたら、やっとのことで正解しました。
 まぁ、軽い気持ちで覗いてごらんになると良いかもしれません。


 そうそう、林亭のホームページのご案内も今一度。こちらもぜひ覗いてみてください。
 広報担当の大江田でした。(大江田信)



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