Kookie Joe クーキー・ジョー / Kookie Limbo, The / Kookie Limbo,

Hi-Fi-Record2013-06-20

だいぶ空いてしまいました。
こうも久しぶりだと、なにを書きたかったのか忘れてしまって大変です。


これは記憶についてではありませんが、なるほどと思った記事がこちら(去年のものですが)。


人はなぜ隠すときと探すときで違う場所を選ぶのか?


一言で言うと、"探すこと"と"隠すこと"で思考回路が違う、とのこと。


隠しているわけではありませんが、昔買ったレコードですら探すのに結構な時間がかかり、それだけで一日のエネルギーの3割を使ったような気がします。


据え置きテレビゲーム世代として、ロールプレイングゲーム等で染み付いた「アイテム・コンプリート」「マップを全部埋める」「LEVELカンスト」「発生イベント全部こなす」というルーティンワークな思考法。
それゆえでしょうか、探しているレコードが置いたはずの場所になかった場合、結局シラミつぶしに探す方法を選択してしまいます。


なにしろ隠す方の体験がイタズラ、かくれんぼくらいしかないので発想が貧困といいますか、「隠された財宝を探せ!」といったお題でクールに活躍することは最早できないと諦めております。


……。
ここまで書いてやはり書きたかったことが思い出せませんので、ここ1週間ほど頭から離れなくてずっと残っている名前と音楽を挙げました。


エル・シャーラウィ


ソフトバンクホークス若鷹軍団のテーマ(途中で宇宙戦艦ヤマトの主題歌に切り替わります)


ロボットレストランのキャンペーン・カーから流れる歌


「エル・シャーラウィ」
イタリア・サヴォーナ出身のサッカー選手。ポジションはフォワード、ミッドフィールダーウィキペディア)。現在はACミランでプレーしています。
エル・ドラド、エル・チカーノ、エル・トポなどと並ぶとエル・シャーラウィは爽やかな印象です。


ソフトバンクホークスの「いざゆけ若鷹軍団」」
九州出身ですが、ホークスのファンでもなんでもありません。突然最近メロディが頭の中をグルグルまわるようになりました。病気かもしれません。でもなんとなく原因はわかっております。テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」を見ているからです。途中でヤマトに切り替わり、若鷹軍団が宇宙戦艦で大マゼラン星雲を渡る、そんなイメージの脳内マッシュアップをしてしまうのです。ヤマト2199の女の子のキャラデザインが可愛い。これも大きな原因です。


「ロボットレストランのキャンペーン・カーから流れる歌」
新宿は歌舞伎町にある"日本人の魂のふるさと"と評判のロボットレストラン。毎日のようにハイファイ前を通るキャンペーン・カーから流れる歌。電波ソングとしてもEDMとしても、耳に残るという一点で突き抜けた曲。回数でいうと、ここ一年で一番聴いた曲かもしれません。


隠れた秘宝のようなマイナーだけど素晴らしい曲。
理由はわからないけど、ずっと耳に残って諳んじてしまう曲。
そのどちらの要求も満たす一枚がちょうどありました。


Kookie Joe クーキー・ジョー / Kookie Limbo, The / Kookie Limbo, The (Instrumental)


ジャングル・ガレージの秘宝を紹介した名コンピ「Jungle Exotica」に収録された一枚(収録されたのはインスト版ですが)。
「ドゥー・ザ・リンボ! ドゥー・ザ・リンボ!」のかけ声はまさに「ロボット! ロボット! レストラン!」のソレとそっくり! 否応無しに脳の記憶野に突き刺ささる恐るべき一曲。
試聴・お買い求めはこちらから。


話は変わりますが、最近新たに発見された3500万年前に生息していた巨大な草食トカゲ。
「トカゲの王(The Lizard King)」と呼ばれたドアーズ(The Doors)のジム・モリソン(Jim Morrison)にちなみ、「Barbaturex morrisoni」と命名されたそうです。


T-REXにちなんで命名された大型肉食恐竜が確かいたはず!


(藤瀬俊)


Hi-Fi Record Store

打楽器奏者の孤独

Hi-Fi-Record2013-05-18

 先日、クラシックのコントラバス奏者の方のお話を聴く機会があった。
 これまでなんとなく気になっていたいくつかの質問をして、それに絶妙な答えが返って来たのでなにより楽しかったのだが、最も愉快だったのがオーケストラ演奏の際の打楽器奏者の話しだった。彼はオーケストラの指揮もするので、オケの各パートのことも頭に入っている。
 こんなやりとりをした。

 
 「シンフォニーとかってコンバスは出番が多いけれども、シンバルとかティンパニーとかって、あんまり出番が無いよねえ。あれ、譜面ってどうなっているの?」
 「演奏の無い箇所は休符が書いてあって、休みが100小節だったら、全休符X100とかって書いてあるわけ」
 「それってただ単に全休符X100になっているの?」 
 「そう」
 「それって、どこで演奏するのか、解んなくなったりしないの?例えばヴァイオリンとか、なにか目立つフレーズを書いたり、目印を書き込んでおいたりしないの?」
 「そういう人もいるけどね。何も書いてない人も多いよ。奴らは100なら100小節の休符を数えるんだよ」
 「ただ黙って数えるの?」
 「そう」
 「へえ、すごいねえ」
 「打楽器の人たちには、それなりの休符の数え方っていうのがあるらしいんだ。それも技術のうちらしいよ」
 「なるほどねえ」
 「それよりすごいのはさ、101小節目にフォルテッシモでティンパニーを叩くとするでしょ。奴ら、自信もって叩くもんねえ。すごいよね。あれは怖いよ、間違えたら取り返しがつかないもんねえ」
 「そうだよねえ、コンバスはだいたいセクションになってるから、演奏するときには周囲の気配もあるだろうし、まぁ、解るよね。なんてったって打楽器はひとりだからなあ。
 たとえばさ、打楽器が叩き忘れるとかって、ないの?」
 「それが、あるらしいんだよねえ。そういう時って、コンサートが終わった後に、ものすごく悔しがってるよ、忘れた奴が」


 今思い出しても、なんともおかしくて笑ってしまう話しだ。100小節の休符を心の中で数えているオーケストラの打楽器奏者の孤独。


 この話しを思い返しているときに、心に浮かんだのがジョニー・ラッソだ。彼は音楽大学を卒業してのち、トロンボーン奏者としてコロラド州デンバーのオーケストラに加わった。演奏会でただだまってトロンボーンを手に、譜面を追いながら次の出番を待っていることが我慢できず、とうととう耐えられなくなって自分の編曲によるフレーズを吹いてしまい、しまいにはオケをクビになったと言っていた。「ジャズはいいよねえ、吹きたいときに思いっきり吹けるからねえ」というのが、ジョニーのジャズについてのシンプルなコメントだった。


 余談をもうひとつ。
 7月14日に武蔵小山のカフェ、アゲインで行われる伊藤銀次さんのイベントに参加することになりました。
 タイトルは「銀次の部屋」。なにやらどこかで聞いたことがあるような。伊藤銀次さんと大江田が公開対談をするというプログラムです。さてどうなりますか。
 ご案内でした。(大江田)

The Kinks / Everybody’s In Show-Biz

Hi-Fi-Record2013-04-14

昔、このブログで
連載っぽいことをかいてました。


覚えていらっしゃるひとはそうはいないかもしれないんですが、
この日からこの日まで
ちょうど200回やってました。


最初は30回くらいと思ってたんですが
やってるうちに妙な意地が出たみたいです。


あのころは
何となくアメリカでレコードを買う若者たちが
お店に戻ってきてる感じだなという気配があって、
ちょうど“RECORD STORE DAY”が
始まったぐらいじゃなかったかという記憶があります。


いまや
“RECORD STORE DAY”は世界的な催しになっていて
関連リリースやイベントの規模も
とても大きくなりました。


実際に
買付で訪れるあたらしいレコード屋さんも
ちらほらと増えてきてます。


ただ
そのいっぽうで
世代交替というか
ながくビジネスをつづけてきた世代のリタイアも
確実にはじまっています。


不況とか世相より
本当に深刻なのはそちらのほうだとぼくは思ってます。


レコード店を切り盛りする人間たちは
ひとりひとりが巨大な図書館みたいな存在なんです。
彼らが持っている
ネットや文献に頼らない
明文化されていない記憶のひだが
じつはこの商売には非常にだいじなんです。


前の連載を終えて
3年ほど経ったこともあって
あたらしくかけそうなこともすこし溜まりました。


なので
またそんな話をここでかいてもよいでしょうか?


以前は
ハイファイのブログは毎日更新でしたので
さくさくと連載も進んだのですが
再開後はなかなか筆も滞りがちで
自分でも気になっていたのです。


タイトルはどうしようかと思ってます。
前につけていた「The Cool School」も気に入ってるんですが
あたらしいほうがいいかなと思ってます。


大好きなキンクスのアルバム
「Everybody's In Show-Biz」の邦題
「この世はすべてショー・ビジネス」にちなんで
「この世はすべてレコードショップ・ビジネス」とか。


長いですかね。


次をかくまで考えておきます。
ではでは
とりあえずごあいさつまで。


松永良平

Ulpio Minucci ウルピオ・ミニッツィ / Gina Lollobrigida Presents

Hi-Fi-Record2013-03-22

例によっていつものネット・サーフィン(他に呼び方をしらなくて)をしていたところ、こんなものを見つけました。


>>>>>>>>>


壇蜜が好きなプロレスラー→川田利明と井上雅夫


壇蜜が好きなテレビ番組→テレタビーズ


壇蜜が好きな歌手→椿屋四重奏キリンジ


壇蜜の着うたは→DEVO「BIG MESS」


壇蜜が服を購入してる店→西友


壇蜜が絶対叶わないと思ってる女性→ムーミンママ


壇蜜が好きな漫画→独身アパートどくだみ荘 ナナとカオル スプリガン 謎の彼女X ハロー張りねずみ


>>>>>>>>>


、、、スキがありすぎる!


好きもありますが、隙が!


30〜50代の男性ウケのためのサブカル臭といいますか。さすが職業「エッチなお姉さん」です。


これは確実に男のえいk、、(Twitterでの町山智浩さんの炎上事件もありましたし自粛させていただきます)。


元プロレスラー・川田利明さんのラーメン屋(居酒屋とも聞きました)にも足繁く通っているのでしょうか。


椿屋四重奏キリンジ。そして着うたはDEVO


「話ができそう」と思わせるあたりのあざとさ。素敵だと思います。


Ulpio Minucci ウルピオ・ミニッツィ / Gina Lollobrigida Presents


世の男性を虜にしたイタリア人女優ジーナ・ロロブリジーダ
こちらは彼女の推薦というふれこみで紹介された、イタリア人ピアニストで作曲家のウルピオ・ミニッツィの全米デビュー盤。


美人女優が推薦するミュージシャン。
それにしても美人女優が推薦するのはピアニストかサックス吹きばかり(というのは僕の思い込みかもしれません)。
彼女にとって音楽は二の次なのかはわかりませんが、ジャケットのアートワークを含め、なにもかもがロマンチックな作品です。


そういえば以前にインドカレー屋のBGMのコンピレーションが結構売れたという話を聞きました。


そこで思ったのですが、"エッチなお姉さん"の部屋で流れるBGMのコンピレーション、というのはどうでしょう?


カレー屋の店舗用という実用性では負けていても、違う意味での実用性はきっと。


…しかし、キリンジを聴いて檀蜜さんの肢体を思い浮かべるのは、とてつもない修練が必要。


…"エッチなお姉さん"の部屋で流れるBGMのコンピレーション、売れそうにありません! ボツです!


好きな女性のiTunesに自分の端末を同期させる。これが一番でしょう!
なんだか"エッチなお姉さん"が使いそうな表現になってしまいましたが。


(藤瀬俊)


Hi-Fi Record Store

Stacy Phillips / Hey Mister Get The Ball

Hi-Fi-Record2013-03-13

 このところマンガについて書かれた文章を、興味深く思うようになった。週刊文春にマンガホニャラというマンガ評のコラムが毎週連載されていて、これを面白く読んでいるうちに、随分と音楽評とは違うなあと思うようになったからだ。


 両者の違いを考える。たとえばこんな例。
 音楽評では、多くの場合、音楽家の生年、音楽歴など、プロフィールに文章が割かれるが、マンガ評にはまずそれが無い。マンガホニャラの執筆者の一人、ブルボン小林氏は「『ワンピース』は有名だが、その作者の名前をさっといえる人は多くない」として、こう続けている。「特に少年漫画は作品が作者よりも強く愛されるというか、前に出てくる」。
 そしてこれに続く文章が、また面白い。「前に出てくるヒット作が一つあれば、それが漫画家の顔のようになる。(中略)演歌歌手やお笑い芸人にヒットが一つしかないのと異なり、漫画家の『顔』が一つというのは、一発屋のようなネガティブな意味をまるでまとわない」。なるほど、マンガと音楽って、ヒットの仕組みや広がり方がずいぶんと違うんだなあと思う。
 それにしてもマンガを読むときに、作者の名前は覚えていないひとが多いというのも、覚えていなくともいいからなのだろう。まして作者のプロフィールなど知らなくとも、マンガを楽しむことは存分に出来る。


 こと洋楽アルバムのライナー・ノーツには音楽家のプロフィールが書かれることが当たり前のようになっているし、ボク自身もそうした方法を踏襲して来た。自戒を込めて思うのだが、音楽家のプロフィールを記すことは、音楽作品について書くことにはならない。プロフィールを知ることと、音楽内容を聞き取ることとはまるで種類の違うことだ。
 音楽家は、自身のプロフィールという名の前歴を踏襲していくためだけに、作品を作るのではないはずだ。時には、自身の前歴を乗り越えるために、作品を作ることもあると思う。


 どうしてマンガ評が面白いのかというと、漫画というメディアの特質と近い場所で文章が書かれているからかもしれない。
 最近の松永クンのツイートにこんな一節があった。「“ムライ作品集 トリコの本棚 鳥の眼” http://htn.to/ijkCPm 。一日経ってあらためて見ても感服。漫画における“めくる”の概念の次を示唆するあたらしさだけでなく、“めくるめく”という漫画表現の醍醐味をちゃんと踏まえているからこそのおもしろさだってことも重要。」
 そうか、「めくるめく」とは「漫画表現の醍醐味」なのか。マンガの楽しさを捕まえている表現。いい言い回しだなと思う。


 残念ながらというべきか、ぼくはマンガはそれほど読まない。これまでマジメに読んだのは「新喜劇思想体系」「新さん」「美味しんぼ」くらいのもの。たぶんこんな門外漢だからこそ、マンガについて書かれた文章のあり様が面白いと感じるのだろう。とても刺激になる。


 ドブロ奏者、ステイシー・フィリップスのインストルメンタル・アルバム。ジャズもハワイアンも登場する。コメントには「他にも各国音楽を突撃訪問してます」。いいですね、こういうの。コトバとは関わらず歌える楽器のインストルメンタルだからこそ出来るレパートリーなのですよ。(大江田)

V.A. / Raymond Scott Songbook

Hi-Fi-Record2013-03-01

世界に誇れる
レイモンド・スコット発掘音源&新録音カヴァー集2枚組ボックスCD
「レイモンド・スコット・ソングブック」
ハイファイでも絶賛発売中です。


このボックスのブックレットでのいろいろな執筆や訳文などで
ぼくもお手伝いをしました。
本ボックスの発案者であり総合プロデューサーである岡田崇さんと
このボックスの話は7年越しできいてましたし
音源が集まり、
装丁のアイデアがかたまり、
7インチ・サイズのボックスが完成してゆく過程にも結構立ち会ってきました。


そりゃもう
感慨もひとしおなのです。


制作にかかわりながら
とても多くのことを教わりました。
レイモンド・スコットからも
岡田さんからも。


もとをたどれば
ぼくがこのボックスにかかわるきっかけは
雑誌「MAP」の2号で
2001年にレイモンド・スコット特集が組まれ
そこに岡田さんとぼくが参加したことだったかもしれません。


それから
覚えていらっしゃるかたもおられるかもしれませんが、
去年の2月に新木場スタジオ・コーストで行われたイベント
『De La FANTASIA 2012』では
「 “レイモンド・スコット・ソングブック” Presents Raymond Scott Exhibition」
というこのボックスの予告をするコーナーがあり、
そこでも岡田さんと一緒に
ぼくも進行の相手役として登場していました。


そしてこのたび
めでたくボックス発売と相成りましたことを受けまして
次週3月4日(月)青山CAYで行われるイベント
デイジーワールドの集い」の第一部にも
出演することになってしまったのです。


レイモンド・スコットの貴重な映像や
本ボックスにまつわるあれやこれやを語りつつ、
特別ゲストの音楽評論家、瀬川昌久さんには
瀬川さんが実体験で知る戦前の日本でのレイモンド・スコット流行事情など
おもしろいお話をおききできたらと思ってます。


さらに
演奏ゲストとして登場する
ハーモニカ・ライナーズは必見!
3本のハーモニカを駆使したアクロバティックな至芸で
当日レイスコ・ナンバーもきかせてくれるでしょう!


当日はユースト中継も予定されていますが、
お時間とご興味あるかたは
ぜひ青山までお運びいただけましたらうれしいです。


また
今月発売になる「レコード・コレクターズ」4月号では
なんと「レイモンド・スコット特集」を組んでいただいてます!


細野晴臣さんを迎えての鼎談も含め
おもしろい特集になってますので
こちらもご期待ください。


一世紀以上も前に生まれた音楽家のことで
こんなにざわざわと話が盛り上がれるなんて。
盆と正月とレイスコがいっぺんにやってきた!
なんだか胸熱な感じなのです!(松永良平

Meri Ellen And Her Cohorts / Hi-Fi Antics

Hi-Fi-Record2013-02-06

都内のとあるレコード店が水谷豊さん主演の「相棒」に出るとの噂を聞いて、これはちょっと見てみたいと思っていたところ、今日それが放送されておりました。


2月14日のバレンタインデー前ということもあって、第14話のタイトルは


「バレンタイン計画」


上のリンクの写真を見て「あっ!」と思った方もいらっしゃるはず。


劇中の重要なシーンで挿入歌として使われたロジャース&ハート作の「マイ・ファニー・バレンタイン」。
誰のバージョンかはわかりませんが、おそらくこの番組のために制作されたものでしょう(たぶん)。


屋上には叩き割られたジャズのレア盤、自己の革命(自由)を謳ったビラが撒かれ、校内放送で流れる「マイ・ファニー・バレンタイン」。


「マイ・ファニー・バレンタイン」の歌詞と、「バレンタイン計画」のストーリーを重ね合わせると…


……なんの共通性も見出せませんでしたが、とにかくバレンタイン繋がりということで。


録画してまだご覧になってないかたもいらっしゃるかもしれませんので、具体的なストーリーは申しませんが、崩壊する家族をテーマにした話で、オチもしんみり涙を誘うものでした。


ストーリーはちょっと置いておいて、とにかく驚いたのは劇中にでてくる小物類。


目に入るレコード、アーティスト名、ポスター、ターンテーブル、歌詞カード、すべて架空のもの!


もちろん目に入らなかったものまではわかりませんが、いやはや、舌を巻きました。


「ルイス・デビットソン、マグナス・ジョーンズ(笑) ジャケもソレ(名盤)風。小道具さんすごい!」
「ジャズのレコード10枚くらいで買取6万円オーバーだなんて、確かにまぁまぁのレア盤(架空のものですが)入ってるかも。」


なんていう感想と共に、家族の崩壊という重いテーマより、目に入るレコードやポスターをつい見てしまっておりました(笑)。


Meri Ellen And Her Cohorts メリ・エレン&ハー・コホーツ / Hi-Fi Antics


ドン・エリオットがゲストで参加した女性がリードをとる混声コーラス・グループによる、キュートでマジカルな「マイ・ファニー・バレンタイン」。
まだ聴いていないひとは是非試聴を。原曲のイメージ裏切るポップで弾けたアレンジにビックリ。
ツンデレな女の子の想いを歌ったような歌詞ですし、こっちのほうが歌詞には合っているような。ジャケットもチョコレートの箱みたいで可愛いですね。


今年のバレンタインネタで、ちょっと面白いものを見かけましたのでご紹介を。


バレンタインデーに向けて各社が凌ぎを削る中、これ以上なく聡明な広告コピーをうったチョコ。それはユーラクの"黒い雷神"こと「ブラックサンダー」でした。


「一目で義理とわかるチョコ」


一本とられました(笑)。こういうセンス、大好きです。


(藤瀬俊)


試聴はこちら