2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Erroll Garner エロール・ガーナー / Magician

ピアニスト、うなる。 生まれて初めてピアニストの“うなり”を意識したのは キース・ジャレットで、 荻窪の喫茶店でお茶をしていたときだった。 歌うのではなく「んー、んーうー」とうなる。 何かの楽器を演奏していて、 つい一緒になってメロディを口ずさも…

The 5th Dimension フィフス・ディメンション / Individually And Co

今月も(勝手に)やってきました、Hi-Fi検索語ランキング。パーソナリティは本日「昭和の日」ハッピー・バースディの藤瀬が務めさせていただきます。 それでは今月のランキング! 第1位 「hi-fi ヘルメット」 "黄色いア・イ・ツが私を守ってくれる" 弊社の…

Jack De Mello ジャック・ディ・メロ / Voices In Paradise

このアルバムの4曲目に入っている「Diamond Head」というインスト。 アメリカの友人にもらったCD-Rに入っていたはず。 そう思ってCDの曲目リストを眺めてみたが、 一切そういう記述がない。 あれ? おかしいな? 試しに再生してみて謎が解けた。 それは、こ…

Kossi Gardner コシ・ガードナー / Organ・Nashville Style

耳を傾けているというジャケが好きで、 集めてみたら面白いんじゃないかと思っている。 そのルーツは RCAビクターのトレードマークである 蓄音機に耳を傾けるニッパー犬にあり。 ワンワン! ギターのボディに耳を近づけたり、 ほら、このひとなんかオルガン…

They Might Be Giants / Istanbul (Not Constantinople)

名前も売れてるDJのS川君が、ジャグ・スウィング系のバンドを組んだということを、また聞きだけど聞いた。 S川君とは数年前、一緒に数回DJをやった仲。 僕のことをS川君は覚えてないかも知れないが、 「"月刊コミック・ボンボン"のステッカーをレコード用段…

Rod McKuen, Anita Kerr, San Sebastian Strings / Summer

ロッド・マッケンのことが気になり始めた。 彼の仕事を見ていると、機を見るに敏、そしてトレンドをフォローすることが上手い音楽プロデューサーと見えることも多く、そのわりにはイマイチ目に入ってこなかったのだけれども、いざ彼自身が歌っている作品を聴…

NRBQ / Magnet

かつては年の半分以上ライヴをしていたというNRBQ。 ここしばらく長いお休みをしていた。 それが今週末、 往年の人気ギタリスト、アル・アンダーソンをゲストに迎えて 久々にコンサートを行う。 風のうわさによると、 リハーサルも絶好調とのこと。 うまく次…

Jimmie Haskell’s French Horns / When Love Is Young

どうしてなのかわからないけれども、ジミー・ハスケルのオーケストラ・アレンジからは、青春の香りがする。みずみずしく清新な雰囲気が匂い立つ。さわやかですがすがしくて。 スペース・エイジ的なアルバムでの彼の仕事を好む人も多いようだけれども、こうし…

John Young Trio ジョン・ヤング・トリオ / Themes And Things

同窓の友人、H田君から電話があった。 当ブログの私めの拙文を読んだそうである。 その感想は 「たまに文末に使うさぁ、「w」ってのが良いよね!」 それだけであったw。 H田君は何気に現代思想とか詳しかったりする。内田樹さんの本など読んでそうな"とっぽ…

Even Dozen Jug Band / Even Dozen Jug Band

今日は横浜でジャグバンド・フェスティヴァルが開かれている、とお客様に教えていただく。そういえば、そうだった。静岡から、そして大阪からも友人達のバンドがやって来ているというのに、今年もいけなかった。 イーヴン・ダズン・ジャグバンドの唯一のアル…

Skiff Skats スキッフ・スカッツ / Skiff Skats Stuff

酒場から生まれてきた音楽って、良いなあと思う。古くブルースやウエスタン・スイングや、そうそうジャズだって、かつてはそういう音楽だったのだろうけれども、スタジオに入って録音される段になると、なんだか酒臭さが抜けちゃう。品が良くなっちゃう。 高…

The Ray Charles Singers / Sing a Song of Paris

昨日の日記に登場したレイ・チャールス・シンガーズのことを少し。 音楽家レイ・チャールスが主宰したクアイア・コーラス・グループが、レイ・チャールス・シンガーズ。 もちろんレイ・チャールスと言っても、あの2004年に夭折した黒人ソウル・シンガーの彼…

Living Voices リヴィング・ヴォイシズ / Hootenanny Favorites

リヴィング・ヴォイシズは、RCAの女性プロデューサー、エセル・ガブリエルが主導したリヴィング・シリーズ作品のひとつ。リヴィング・ストリングス、リヴィング・ギターズ、リヴィング・マリンバなどのフィーチャー楽器をグループ名に盛り込んだ匿名スタジオ…

Groovin’ Strings And Things, The グルーヴィン・ストリングス&シ

「"出会い”ってなんでしょうね?」 この一言に鳥肌&アレルギー体質の方も多いことでしょうw。僕もそんなこと聞かれたら「ゾゾゾ」っとくるタチ。 ローリング・ストーンズの名曲「She's A Rainbow」に出会ったのは、大学1年生の頃。ちょうどi-Macが出た頃で…

Don Ho And The Aliis / Suck’Em Up : Recorded Live

昨夕、ニューヨークに滞在中の友人から、ドン・ホーが亡くなったというニュースをやっているとメールをもらった。現地時間4月15日の早朝のABCニュースで報道されたという。 ちょっとネットを探してみたけれども、まだドン・ホーのオフィシャル・サイトに…

Nancy Wilson ナンシー・ウィルソン / Take My Love

先日の第49回グラミーでは、「Turned To Blue」でベスト・ジャズ・ボーカル・アルバムを受賞。これで3回目のグラミー受賞、それも2004年に続いて2006年度の受賞となったナンシー・ウィルソン。 随分とお歳を召したなあというのが正直なところでもあるのだが…

Ricci Martin リッキー・マーティン / Beached

このアルバムについては、ハイファイ・レコード・ストアのサイトに書かれている通り。「A-1「Stop Look Around」! 青春の甘い残り香が思いっきり胸を焦がします」。これ以上、付け加えることはないような気がする。その通りのレコード。 コメントにそっと添…

Bent Fabric ベント・ファブリック / Operation Lovebirds

昨日、アッカー・ビルクだったので、 今日は同じような存在として扱われがちな ベント・ファブリックを。 60年代に、 彼の大ヒット曲「アレイ・キャット」よろしく 路地裏を歩く猫みたいなピアノで かわいらしいイージーリスニング・アルバムを連発した デン…

Mr. Acker Bilk ミスター・アッカー・ビルク / Expo ’70

1970年の大阪万博(正式名称は日本万国博覧会)のとき、 ぼくは2歳。 だから、リアルタイムでは当然覚えてない。 75年の沖縄海洋博なら、何となくうろ覚え。 各国パビリオンの美しさや イベントとしての華やかさもあって 日本で過去に行われた万博の中では …

Liz Seneff リズ・セネフ / Sings Folk Songs, Ballads and Blues

昨日のバッド・ダッシェルの女性版をご紹介しよう。 高校で歌を始め大学卒業後もピッツバーグ、マイアミ、シカゴ、サンフランシスコ、そしてニューヨークのクラブで歌っていたところ、キングストン・トリオを抜けたデイヴ・ガードにウィスキー・ヒル・シンガ…

Bud Dashiell バッド・ダッシェル / I Think It’s Gonna Rain Today

バッド・ダッシェルは50年代末から活動を始めていたフォーク・デュオ、バッド&トラヴィスのひとり。デュオ解散後にカーソン・パークス(ヴァン・ダイク・パークスのお兄さん。フランク・シナトラとナンシー・シナトラ親子のヒット「恋の一言」の作者。作者…

Martin Denny マーティン・デニー / Exotic Moog

ザ・たっちという双子のタレント、 キライじゃない。 マーティン・デニーのモーグシンセ・レコード 「Exotic Moog」のジャケットをつらつらと見ていたら 彼らの持ち芸のひとつである 「幽体離脱〜」を思い出してしまった。 また、無駄な連想をしてしまった………

Dave McKenna デイヴ・マッケンナ/ Dave ”Fingers” McKenna

泉昌之著・漫画「新さん」がハイファイ近辺で人気だとか。松永さんのブログで頻繁に名前が出たことが事の発端だろう。 漫画に対し含蓄のある言葉と共に熱い想いを語られる大江田さんと松永さん。お二人ともに絶賛。 とかく、小説家・川上弘美のあとがきに萌…

Olomana オロマナ / Olomana

エコロジカルな暮らしが肩肘張らず自然に続けられている場所として、ハワイを見る。それがこのところのハワイへの視線の注がれ方だ。ハワイの古くからの様々な流儀に、周囲が少しずつ深い理解を持ち始めている。 その契機は、古く70年代のハワイアン・ルネッ…

Ray Martin レイ・マーティン / Pop Goes The Swingin’ Marchin’ B

実は高校野球を見るのはキライじゃない。 朝、目が覚めるとだいたい第一試合が始まっている。 とくに思い入れのある高校同士が戦っているわけでもないのに ついつい見てしまう。 プロ野球に比べるとテンポが良くて、 そのくせ、ちょっと揺さぶられると壊れる…

V.A. / Spin Time WIth Liberty

これ、リバティ・レコードの1963年1月新譜を紹介するプロモーション盤。 A面とB面、それぞれに同一アーチストの最新アルバムからの曲が1曲つづ順番にピックアップされ、収録されている。シングルではなくてアルバムをプロモーションしている。このアルバム…

Bossa Rio ボサ・リオ / Bossa Rio

セルジオ・メンデス&ブラジルの弟分としてデビューしたボサ・リオ。ボサ・リオと言えば、ヒット曲「サン・ホセへの道」だ。 この邦題はいつ頃付けられものか、おそらく60年代末の頃だろうと思うけれども、このまま充分に定着していて、今でも「Do You Know …

Paul Jabara ポール・ジャバラ / Keeping Time

アンドレ・プレヴィンの奥さんだったドリー・プレヴィンは かなりの才女で70年代に入ると(つまり離婚後) 自分でもソロ・アルバムをリリースし始める。 その中に「We're Children Of Concidence And Harpo Marx」という タイトルのアルバムがある。 日本語…

Chris Kenner クリス・ケナー / Land Of 1000 Dances

大学のころ、バイト先の先輩に連れられて その店ののれんをくぐった。 正確には“のれん”は無くて、細い階段を2階へと上ったのだ。 お店の名は「ギャングスター」と言って、 看板にはギターを背中に回して弾く黒人の絵があった。 「T・ボーン・ウォーカーって…

Modern Romance / Trick Of The Light モダン・ロマンス

米アニメ・サウスパークで、エリザベス女王が拳銃で自害する話が放送されて問題になっているという。 漫画の神様・手塚治虫さんも「漫画はいわゆるひとつの風刺なんです。漫画というものは常に社会に訴えるものでなくてはならない!」というようなことを生前…