2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
先日、ウェルナー・ミュラーについて語る会の終演後、観客の皆さんが帰られた後にAgainの店主、石川さんとスチール・ギターの話になった。 ハワイから持ち込まれたスチール・ギターがどうしてあれほどにカントリー・ミュージックに用いられるようになり、ま…
The Cool School 180 最後の言葉は“おにぎり” アメリカに出かけて 変な日本語の看板やTシャツを見かける。 それって結構日常茶飯事になってきていて 何となく鈍感になってきている自分を ちょっとさびしく思ったりもしている。 それでも まだまだ驚かしてく…
The Cool School 179 村上さんを狂わせる店 村上春樹が アメリカの東海岸にある名門大学に 客員教授として滞在していた時期があるのは 有名な話。 大の音楽ファン(おもにジャズ)である氏が その大学のすぐそばにあるレコード屋に 足しげく通っていたのも …
ワールドカップがはじまって、毎晩のように深夜まで、というか朝までテレビ中継を見ている始末です。 今もブログの更新が遅れておりますが、一重にドイツ×イングランド戦のせいだと…あ、いや、毎回のごとく遅れて申し訳ございませんw。 僕は子供の頃、野球を…
先日のウェルナー・ミューラーを大音量で楽しむ会のおり、「クレア」を聞いていただいた後でお話ししたことを少し。 ポップス・オーケストラでは、楽曲のメロディをきちんとトレースすることが大切な要素だ。ジャズのようにメロディをフェイクしたりしない。…
The Cool School 178 水の話 梅雨の季節なので 水の話を。 モーテルに入って 靴を脱ぐ。 ご存じの通り それは日本人ならではの習慣で アメリカ人は土足で普段から生活している。 郷に入っては郷に従えのことわざを 知らないわけじゃないけれど 一日歩きっぱ…
ポリドール在籍時のウェルナー・ミューラー作品ということは、1958年以前に発表されたアルバムということになる。 中身のユニークさはちょっと横において、ジャケットを眺めながらふと面白いと感じることをいくつか。 まずアーチスト表記が英語になっている…
「There Will Never Be Another You」の邦題は、「あなた無しでは」。 英語を読みながら、よく考えてみると、なるほど確かにそういう意味だとわかる。 すてきな夜も口ずさむ歌もあるだろう、でもあなたに代わる人と出会うことは無いだろうと歌われる。 たぶ…
The Cool School 177 レコード屋と野球 その街は野球の影響を受けやすい。 球場の近くにあるレコード屋は 試合のある日だとまず近くに車を停められない。 結局高いお金を払って 駐車場に入れるしかなくなる。 なにしろ 日本で言えば 阪神タイガースくらい フ…
The Cool School 176 もうひとつの国境の南 「サウス・オブ・ザ・ボーダー」、 あるいは 「国境の南」というタイトルでも知られるスタンダードは アメリカ南部のメキシコ国境を越えた先にある 街の旅情を歌った曲だ。 ところが アメリカには もうひとつの「…
Josephine (Premice) ジョセフィーン / Josephine 「Hollywood Calypso」のイントロ! 「ライツ、カメラ、アクション!」 コレ、スチャダラパーのアルバム「11」収録の「ライツカメラアクション」ネタなのです。 原曲も最高ですが、スチャダラパーのも洗練を…
ボブ・シールというと、60年代にジャズ・レーベル、インパルスにジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズ、チャールス・ミンガスなどジャズ・ジャイアンツの録音を数多く残したプロデューサー。この時代の、この種のジャズ(端的に言えばジョン・コルトレー…
The Cool School 175 フリーマーケットのふたり その2 え? あのフリマが火事に? 友人からもたらされたそのニュースは ぼくたちを悲しませた。 ぼくたちにとって秘密の名店だった 年配の夫婦が営む週末だけのレコード屋は いったいどうなってしまったんだろ…
収録の「Quando, Quando, Quando」について少し。 この曲、ラテンのリズムでアレンジされることがほとんど。ラテンのコンピレーションにインストルメンタルが収録されることもある。 南米出身の曲かと思うと、その実はイタリア生まれのカンツォーネ。 アルベ…
アイルランド出身のシンガー・ソングライター、ギルバート・オサリバンが「アローン・アゲイン」に次いで放ったヒット・ソングが「クレア」。当時のプロデューサー/マネージャーのゴードン・ミルズとは家族ぐるみの親交があり、ここで歌われる「クレア」と…
The Cool School 174 フリーマーケットのふたり その1 週末だけオープンしているそのフリーマーケットを 教えてくれたのはアメリカに住む仲の良い友人だった。 家から車で十分ほど走ったところにある 郊外にはよくあるタイプのフリマ。 日本でイメージする野…
The Cool School 173 みちくさの店 昔はよくみちくさをした。 少年時代の話じゃなくて買付の話。 と言っても それほど昔でもない、 ぼくが買付に行きはじめてから2、3年くらいまでの話。 街から街まで 約2時間の移動があるとすると たいていその間に小さな街…
今日はもう「はやぶさ」のニュースでもちっきりのようで。 本体は大気圏で燃え尽き、地上にはカプセルだけが到達するというのも、萌えますね。 少し前になりますが、宇宙に関わるニュースで、「はやぶさ」の裏にこんなニュースが…! 2013年、太陽フレアによ…
ビートルズのメロディをギターで弾く。 ここまでだったら、これまででも数多くあった。 ギター一本で弾く。 そういうアルバムもあったはず。 告井さんが試みたのは、ビートルズの演奏から聞こえるヴォーカルの他に、ギターのフレーズなどを全面的に盛り込も…
The Cool School 172 今どきだれも買わないレコード ぼくたちの仕事はアメリカに買付に行くと 自分の趣味を超えた範疇で 隅から隅までレコード屋のなかを漁ることなので 一軒あたりの滞在時間は必然的に長くなる。 そのため お店のなかで繰り広げられる いろ…
アルバムに収録の「Dirty Little Girl」を聴いていたら、見知った名前が出てきたような気がして、歌詞カードを見た。 歌詞カードにはMOTEL SIXと書かれていた。 モーテル・シックスとは、アメリカのチェーン・モーテル。 その街のモーテルの最安値を設定して…
ラテン音楽と言うと、どうしても年配の方の趣味と思ってしまうのは、かつて子供の頃に見知ったものが体のどこかに残っているからかもしれない。 ふとテレビで見た有馬徹とノーチェ・クバーナや東京キューバン・ボーイズの演奏に、勝手に年寄り臭いイメージを…
The Cool School 171 買付マイブーム その2 これはマイブームと言えるかどうか。 ぼくたちは朝食付きのモーテルに泊まることが多い。 理由は節約になるから。 それに おいしいオレンジジュースがあったり 数種類のパンが選べたり ビュッフェ形式のメニューが…
The Cool School 170 買付マイブーム その1 最近の買付でのマイブームは コーヒー豆を買うこと。 最初は 東海岸のスーパーでだけ売っている 安売りコーヒー豆を家に買って帰っていたのだが、 それが思いのほか評判がいい。 薄めたコーヒーをアメリカンなんて…
バナナ・ボート・ソングについてもう少し。 こちらのブログで、こう記した。 "おもしろいことにこの曲、1955年から58年ごろにかけて、コーラス、インスト、フォークタイプのコーラスなど、様々なスタイルの演奏によって、アメリカのシングル・チャートの上位…
6月25日発売の「ウェルナー・ミューラーの素晴らしき世界」(WQCP-861)の監修・選曲・解説の仕事をしているあいだ、ずっとウェルナー・ミューラー漬けだった。 様々な曲を聴いて、いろいろ調べているうちにいくつもの発見があって、ひとりPCの前で興奮してい…
The Cool School 169 消えたスヌーピー レコめしの話が 番外編まで登場するほど続いたので ちょっとお腹いっぱい。 なので 今日は話題を変える。 日本でもそれなりに有名な アメリカ最大のショッピングモール。 アメリカの北の街にある。 どれぐらいデカいか…
レコメシ番外編 その3 適度に自然食な品揃えで、でもハムやベーコンやらを売っていないというのも辛いので、その辺りはテキトーな感じ。美味しいジュースやカット・フルーツがあり、サラダの野菜が新鮮。デリの暖かい食べ物が充実している。手頃なプライスの…
レコメシ番外編 その2 買付に車は付きもの。それはハワイでも同じことだ。 レコード店のみならず、コレクター諸氏の自宅を訪問する際にも、住所頼りに車を走らせる。ワイキキを離れれば、駐車禁止を気にする必要もまず無い。オアフ島ですら、人ごみでごった…
レコメシ番外編 買付け中のキッチン付きモーテルで、松永クンが作ってくれる料理のうちで最も馴染み深いのは電子レンジでチンしたマッシュルームだ。 これについては、「ぼくのマッシュルームちゃん」と題して、雑誌「うたとことば。」第7号に書いた。 マッ…