2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Paul Vance ポール・ヴァンス / Ma Vie _ My Life

ずっと長い間にわたって、フォークが好きだった。だからなのか、僕のレコード棚やCD棚には「頑張ろう」的な歌が多いのかも知れないぞと思い始めたのは、ハワイアンを熱心に聞くようになってからだ。 ハワイアンには「頑張ろう」ソングは少ない。とはいえ、基…

Mister Rogers ミスター・ロジャース / Won’t You Be My Neighbor?

「ぼくはどんどんミスター・ロジャースが好きになってる」 NRBQのドラマー、トム・アルドリーノはそう言った。 ミスター・ロジャースといっても 日本人にはちょっとなじみがない。 1968年から2001年まで 自ら企画制作し、自作の曲を子供たちのために歌うとい…

The Four Grads フォー・グラッズ / From This Moment On

すでにお気付きの方もいらっしゃるでしょうが 買付に出向いておりました。 今回は近年にない豊漁。 どしどし、目と耳を刺激するアイテムを 取りそろえてゆきますので、乞うご期待です。 さて、そのアメリカは 今、この季節から卒業シーズンが始まる。 故郷か…

Julius Wechter And The Baja Marimba Band / Naturally

シーナ・イーストンがアイドルだった。 そういうひとは、 30代後半から40歳ぐらいには 少なくないだろう。 小柄でグラマラスな彼女は 歌声だけでなくルックスでも 洋楽小僧たちの心を一時期支えた。 そう、オリヴィア・ニュートン・ジョンの あの「フィジカ…

Leroy Holmes Children’s Chorus, The / It’s A Small World リロ

ペプシコーラに「キュウリ味」が出るという。名前は「ペプシアイスキューカンバー」。 ネット上では、「罰ゲーム用では?」との見方も強い。 本日の一枚は、1964年ニューヨーク世界博覧会のディズニーが出展したパビリオン(提供がペプシコーラ、ユニセフ)…

Don McLean ドン・マクリーン / Tapestry

日本では余り語られることがない。 せめてマドンナがカバーした「アメリカン・パイ」の作者というか、本家本元くらいの認識だろう。 シンガー・ソングライターともフォークともつかない立ち位置も災いしているのかもしれないが、声高に彼の音楽に賛辞を捧げ…

Deodato デオダート / Deodato 2

デオダートがCTIからリリースしたレコードは かつては中古屋にあふれかえっていた類のものだった。 最近はオーディオファイル的な評価があるそうで アメリカではオリジナル盤は結構な相場である。 このアルバムをあらためて聴いてみようと思ったきっかけは B…

Maria Muldaur マリア・マルダー / Maria Muldaur

やっぱり楽しいレコード。 ボクの世代の名盤ってやつなので、持ち上げるのはどうも面映ゆいのだけれども。 独り立ちしたばかりのマリア・マルダーの向こうっ気と、アメリカン・ルーツ・ミュージック再訪の新鮮な喜びとがうまく掛け合わされている。 プロデュ…

Bluegrass Francais / The Bluegrass Connection

このアルバムを始めて見つけたときには、フランスのブルーグラスだって、なんてステキなのだろうと驚いたもの。 アメリカン・ルーツ・ミュージックへのあこがれって、イギリスにもあるし、もちろん日本にもあるし、ドイツにもある。同じようにフランスにもあ…

Richard Barbary リチャード・バーバリー / Soul Machine

ジョニー・リヴァースのヒット曲である 「僕等の街(The Poor Side Of Town)」。 1966年にヒットし、 とくにリヴァイヴァルをしたこともない曲だが、 ごくたまにラジオから流れてくることがあった。 ぼくにとってはずっと、 昔からひっかかっているんだけど…

Carole King キャロル・キング / Tapestry

キャロル・キングの「つづれおり」が 特別なアルバムなのだと知ったのは いつ頃だっただろうか? たぶん、中学生の頃、 ラジオの深夜放送で洋楽のチャート番組を聴いていたときに、 レコード屋さんのCMでこのアルバムが 紹介されていたのだと思う。 「イッツ…

Dr. Buzzard’s Original Savannah Band / S.T. Dr. バザーズ・オリ

雲ひとつ無い晴れわたった気持ちいい天気から一変、急に雨が降ったり、蒸し暑くなったり、肌寒かったり。なにやら温暖化を実感する今日この頃です。 本作に収められてる「Sunshower」聴きたい気分。 プロモあったら観たいな、と思いYoutubeで検索。 「Sunsho…

Footloose フートルース / Call In Well

ずっと昔からこういうレコードが好きだった。 ギター、マンドリン、ベースといったブルーグラスの楽器に加えてフルート、スプーン、ハーモニカを演奏している。 アコースティックのなんでも楽団風に楽器が取りそろえられている。 ブルーグラスぽかったり、オ…

Ray Ellis / How To Succeed In Business Without Really Trying

「努力しないで出世する方法」。 60年代初めにヒットした ブロードウェイ・ミュージカルだ。 それにしてもこのタイトル、 素晴らしいのひとことに尽きる。 これほど美しい開き直りはないし、 上品なペテンの香りもする。 いつか、こういうタイトルの本を出し…

The Coffee Set コーヒー・セット / If We Could Choose

ハイファイのサイトではこのアルバムの米盤が発売されていたことに触れているが、彼らのアルバムには日本盤もある。そして80年代の終わりには、ベスト選曲のCDもリリースされている。 アナログのリリースの際にも、CDのリリースの際にもコーヒー・セットの…

Guy Carawan ガイ・キャラワン / Best Of Guy Carawan

ニューポート・フォーク・フェスティヴァルは、アメリカ東海岸のニューポートの街を舞台に、同地でのジャズ・フェスティヴァルのスタッフがフォークもひとつやってみようと1959年に始めたフェスティヴァルだ。途中に中止の年を挟みつつ、60年代の終わり頃ま…

Original Sweaty Palms Orchestra, The オリジナル・スウェッティ・

一昨日、友人M君が好きな音楽について、Youtubeにアップしてある電気グルーヴのPVを貼った。 観た方は「こいつ変態だな。」と、思われたかもしれない(「Cafe de 鬼」のPVも最高)。 「変態」が、オルタナティヴ且つクリエイティヴな印象を表す誉め言葉だっ…

Baja Marimba Band バハ・マリンバ・バンド/ For Animals Only

こないだテレビを点けたら、 北海道の旭山動物園を舞台にしたドラマをやっていた。 旭山動物園の成功物語は いろんなメディアで採り上げられている。 実際、映像を見ていると、 展示のひとつひとつに工夫がこらされていて、 遠くても行ってみたくなる価値が…

Willie Restum And His Trio ウィリー・レスタム / Recorded Live At

昨日、お店に同窓の友人M君がやってきた。 「何かある? 買ってやってもいいぞ。」と、M君。 根っからの電波系のM君だから、聴けば誰もが感電しちゃう 「ザ・スペイスメン / アワ・クレイジー・ダンス 〜阿波踊り エレキギターで民謡を〜」 を薦めた。 「そ…

Todd Rundgren トッド・ラングレン / Something / Anything?

トッド・ラングレンについては、いろいろな切り口を持って語れる。 ディラノロジストと呼ばれる人たちがディランの歌詞を徹底的に研究するように、トッド・ラングレンを詳しく突き詰める人たちもいる。ことの是非ともかくとして、それほどの魅力を持っている…

Obray Ramsey オブレイ・ラムゼイ / Jimmie Rodgers Favorites

お店に見えたお客様に紹介いただいた本、「古本買い 十八番勝負」(嵐山光三郎著 集英社新書)を読む。古本買いの強者達5人が集合し、東京のとある街の古書店街で一斉に本を買う。ただし稀覯本は買わない。その後に酒席で自慢し合う。その顛末をつらつらと…

Georgie Fame And Alan Price / Fame And Price Price And Fame Toge

60年代UKモッドジャズ、R&Bの生き証人、 ジョージー・フェイム。 最近、またまた再評価で人気が高い。 まあ、それはよろしい。 今日、ここでの論旨は ジョージー・フェイムと当時、肩を並べていたはずの男、 アラン・プライスについて。 アラン・プライス主…

Michael Kelly Blanchard / Quail

ご来店のお客様とマイケル・ケリー・ブランチャードのアルバムを試聴していたら、「この頃からポール・ストゥーキーと親しかったんですね」と仰る。たしかにこのアルバムは、ポール・ストゥーキーがプロデュースしている作品だ。でもどうして「この頃から」…

Ringo Starr リンゴ・スター / Blast From The Past

このベスト盤をぼくはときどきDJバッグにしのばせていた。 プラターズのカヴァー「オンリー・ユー」が好きだし、 ディズニーソング「ユーア・シックスティーン」も シチュエーションによっては、 とてもハッピーなフィーリングを 場にもたらしてくれる。 フ…

Phil Woods フィル・ウッズ / Song For Sisiphus

昨日、フジセ選手が紹介していた成分分析占い。 早速、試しにやってみた。 松永良平 の72%は反省で出来ています 松永良平 の14%はさいごの約束で出来ています 松永良平 の9%はドイツで出来ています 松永良平 の5%はナイロンで出来ています 何となく当た…

Al Hirt アル・ハート / Horn Meets ”The Hornet”, The

「成分分析占い」をご存じでしょうか? これは"名前を打ち込むと、それを形成する成分が出る"という簡易にして無茶苦茶な占い。 何にしろ、「占い」ではない。「この先どうすれば」などに触れてないし、成分の結果だけ。お馴染みの"自分探し"かも。 僕の結果…

Ethel Smith エセル・スミス / The Many Moods Of Ethel Smith

実はつい先月、 ハイファイのお休みを少しいただいて、 アメリカの友人の家に出かけた。 朝方、 イングリッシュ・マフィンを用意してくれた彼は おもむろにステレオのある部屋に行き、 大音量でオルガンのインストをかけた。 せかせかしたハモンドの音色が …

V.A. / New Improved Full Dimensional Stereo

うろ覚えで大変申し訳ないのだが、 XTCのアンディ・パートリッジが マーティン・ニューウェルという けったいな60年代亡霊ポップ男(誉めてます)の アルバムに参加したときに、 「New Improved Andy Partridge」と自分のことをクレジットしていた。 その理…

Summit サミット / The Tuna Boat Blues

レコードを買い始めたのが1960年代後半の中学生くらいから。そのころにはそんな習慣が一般的にはなかったのか、それともまだ子供だったので小心だったのか、いずれにしても中古レコード屋さんで気軽に試聴させてもらうことはまずなかった。 世に言うところの…

Burl Ives バール・アイヴス / The Times They Are A Changin’

バール・アイヴスには、アルバムがイッパイある。 1930年代の早くからフォークを歌い、その後にトレンドとなるフォークに併走するように活動を続け、60年代にはカントリー・タイプのヒット曲を放った人だ。70年代に入るとテレビショーの出演が増え、柔和な人…