2010-01-01から1年間の記事一覧
ついこのあいだのこと、ハワイ・コールズのとあるアルバムの見出し文に、こう書いた。 「ハワイの幸せを世界に伝えた音楽」。 あとでネットに上がっているテキストを見て、我ながら言い得て妙だなと思った。 ハワイ・コールズとは、全世界に向けて放送され人…
クラーク・シスターズは、アンとジーンとペギーとマリーの4人姉妹。ドーシー兄弟の長男でトロンボーン奏者のトミー・ドーシー率いるオーケストラの専属コーラスとして1040年代に数年に渡って活動を共にした。 トミー・ドーシーのオーケストラと言えばコーラ…
テレビでサンフランシスコ・ジャイアンツとテキサス・レンジャーズの試合を見ていた。 7回表が終わったところで、「Take Me Out to the Ball Game」が歌われる。スタンドの観客が立ち上がり、体を動かし背伸びをする動作がテレビに映し出される。 7回の表と…
レイ・コニフ・シンガーズのあまりのヒットぶりに、よく似た企画をRCAスタッフから依頼されたボブ・トンプソンが、「mmm, Nice!」など一連の作品を作ったというストーリーについては、一度このブログで書いた。ボブの作品は、あまりヒットしなかった。その…
なんともイカさないジャケットだ。始めて見た時に、そう思った。 それからもう何年も経っているし、それほどに簡単に右から左に見つかるレコードでもないのだけれども、手にする度にイカさないジャケだと思う。 制作スタッフにどういう意図があったのか、読…
作家の乙武洋匡さんが「ハロウィンの衣装はやっぱり達磨でしょう」と自虐ギャグをつぶやく一方、おっぱいが3つある女の子がSODからAVデビュー。 そして、20光年先にある"第二の地球"と謳われる赤色矮星「グリーゼ581」からは、文明によるものと思われる規…
ハイファイのリストを見ていて、「ふたりのポップセンスが爆発した傑作アルバム「Possible Dream」(見つかりにくくなってきました)に収録の一曲」と書かれているのを見て、「見つかりにくくなってきました」のところで、ああ、その通りだなあと思った。そ…
ヤケティ・サックスをヒット・ポップスとして聴いていて、どうしてこういう曲が出来上がったのかに付いて、思いが至らなかった。ノベルティ・タイプの一曲なのかな、くらいの気持ちで聴いていた。 それが、ハイファイのサイトの紹介文を読んでいたら、「ナッ…
この「ウォーク・ライト・イン」という曲が いったいだれの何という曲で どうして有名なのか それを知る前に ぼくはこの曲を知っていた。 それは 小学5年生だったときのこと。 デビューしたての松田聖子が大好きになったぼくは 彼女がはじめた たあいもない…
ウォーク・ライト・インは、エリック・ダーリン率いるフォーク・グループ、ルーフトップ・シンガーズによるポップ・ヒット。元々は戦前のブルース・シンガー、ガス・キャノンの持ち歌だったナンバーをアダプトしたものだ。 エリックが古道具屋の片隅でガス・…
午前中、NHK BSでニューヨーク・ヤンキースVSテキサス・レンジャースの試合を、ぼんやりと眺めていた。リーグ優勝に向けて、レンジャースの方がどうも優勢らしいが、メジャーリーグの試合を見る時の関心事となると、いつもながら客席の人たちの服装に向いて…
ぼくぐらいの世代(1968年生まれ)には ビリー・ジョエルの「イノセント・マン」は 大事なアルバムだった。 ニューヨークのブロンクスに生まれ ロングアイランドで育ったジョエルが 自分を育てた50年代後半から60年代初頭の音楽を 自分のなかで吸収して きち…
「サスピシャス・マインド」と言えば エルヴィス・プレスリー、1969年の全米ナンバーワン・ヒット。 その曲をマーク・ジェイムスが書いたことは おぼろげに知っていたが、 オリジナル・ヴァージョンとして 本人が歌ったものがその前年にリリースされていたこ…
子供の頃から、ジブリ作品や北野武監督作品で耳にした作曲家・久石譲さんの音楽。 個人的には、北野武監督作品「キッズ・リターン」のテーマ曲に、当時とてもハマってしまって、レンタル期間中、何度もビデオテープを巻き戻しては聴いてました(サントラ買え…
つい先日、Everything Is Everything の「Witchi Tai To」と「Oooh Baby」のカプリング・シングルがウェッブショップに紹介されたと思ったら、すぐにお買い上げをいただいた。「Witchi Tai To」は、ハイファイのコメントにあったようにサックス奏者のジム・…
ジュディ・コリンズをプロの道に導いたのは、エレクトラの社長、ジャック・ホルツマンだ。 ヴァンガードからデビューし、一躍スターダムに上り詰めるジョーン・バエズの一部始終を見ていたジャックが、自社からバエズの対抗馬をデビューさせようと探し始めた…
ぼくの好きなシングル盤のラベル・シリーズ、 いつの間にか動物シリーズになったみたいなので(自分でしたんですが)、 今日はひとつお魚で。 ヴェンチャーズや フリートウッズで有名なドルトン・レコードは シアトルに拠点を置くローカル・レーベルながら …
カルメン・ミランダは、ブラジル、リオのデバートでモデルをしている時にラジオ出演のチャンスをつかむと、1938年にはブエノスアイレスの放送に出演、そしてほどなくアメリカのニューヨークに渡った。 細野晴臣さんが、アルバム「TROPICAL DANDY」において、…
MGMレコードのライオンには いくつかのヴァリエーションがあると 昨日書いた。 ライオンなのかもよくわからない 60年代半ばのキャラクターは 遅くとも1968年までにはラベルから姿を消す。 それに代わるように使用されだしたのが 黒を基調に円形でデザインさ…
鳥、猫、犬と シングル盤のラベルに住まう動物たちを紹介してきた。 あれ? 何回か前に書いたのは ぼくのお気に入りのラベルを紹介したいという話で 動物シリーズにするとかじゃなかったよな? まあいいか。 まだまだ動物でいかせてください。 MGMと言えば M…
「あそこはヒスパニックの人が多くて…」 「チャイナ&コリア・タウンに比べたらリトルトーキョーなんて、ほんとにリトル…」 「ここらへんは、アーミッシュの人たちの…」 買い付けに行くと、アメリカがいかに多くの人種をかかえる国家なのかわかります。 最近…
昨日は鳥と猫のラベルだったので 今日は犬。 トーケンズが設立したレコード会社、 B.T.パピィのラベルは犬。 B.T.は 彼らの音楽出版社ブライト・チューンズの頭文字、 パピィは子犬のことだけど なぜ社名に付けたしたのか理由はよく知らない。 B.T.パピィと…
今日からしばらく ぼくの好きなシングル盤のラベル、 つまりデザインについて書いていくことにする。 まずしょっぱなは 1964年から66年まで マイク・リーバーとジェリー・ストーラーが ニューヨークで運営していた レッド・バード・レコードのラベル。 文字…
クライヴ・デイヴィスが コロムビアの社長を務めた時期(1960年代半ばから70年代前半)を回顧した本 「アメリカ、レコード界の内幕」は 何度読返しても発見ばかりの素晴らしい一冊だ。 しかし 彼がなしとげてきたことの偉大さは重々承知しつつも、 あまりの…
「ウィチ・タイ・トゥ」。 ネイティヴ・アメリカンに伝わる民謡を素材にしたこの曲は ハーパース・ビザールがカヴァーしていたことで 日本では90年代に ソフトロックのリスナーの間で知名度が広がった印象があるが、 本国アメリカでは 60年代末にオリジナル…
チップマンクスのフォロワー(良い言い方)というか 二匹目、三匹目のどじょうを狙う輩が 雨後のタケノコのごとく出現したのは 1950年から60年頃にかけての話。 ナッティ・スクワーレルズとか グラスホッパーズとか ハッピー・チップマンクスとか ウッディ&…
無呼吸潜水(つまり素潜り)の世界記録は 8分を超えるそうだ。 とは言え、 普通の人間なら 3分間も息を止めてはいられない。 しかし 3分間ぐらい息をするのを忘れるような 何かにのめりこむ瞬間がぼくにはある。 それは シングル盤を聴いているとき。 曲が素…
前回のブログで、紹介した漫画「惡の華」ですが、「え? よくわからない。」と忌憚の無いご意見を頂戴しましたので、少し内容に触れておきます。 「惡の華」と聞いてピンとくる方は、皆様の本棚の端の方をご覧下さい。 そこには、ボードレールは勿論、沼正三…
ハイファイのサイトでは、ロス・インディオス・タバハラスという二人の兄弟のことをこんな風に紹介している。「ブラジルのジャングル奥地でギターを拾った2人の男性が奏でた独創的なメロディ。その存在に注目し、「マリア・エレーナ」を弾かせてみたら世界的…
60年代の米コロムビアに 少数存在する黄色いラベル。 レギュラー盤は赤 DJプロモ盤は白。 ではこの ときどき見かける黄色盤はなんだろかと 考えていた時期があった。 その謎は 比較的はやく解けた。 何枚か扱ううちに 黄色いラベルのシングルは 商品として流…