Eddie Cano エディ・カノ / Taste Of Education, A

ここ数年、もう完全にネット依存症になってしまっている僕ですが、 たまに大きな発見、といいますか、ずっと納得いかなかった答えを見つけられたりするのも、やはりインターネットだったりするわけで。 マイナスX × マイナスX = Xの二乗 「マイナスにマ…

Cyril Stapleton And His Orchestra / I Wish You Love

社交ダンスに用いられる音楽について学んでみると、観賞用のポップス・オーケストラの音源と、ダンス向きの実用的な音源との間には、相当の差異があることがわかってくる。 社交ダンスの実用音楽は、イントロが4小節であり、最初から最後までテンポが変わら…

Clebanoff And His Orchestra / Lush, Latin And Bossa Nova Too!

クレバノフ・ストリングスには、日本録音の作品がある。 ニック・ペリート指揮のパーシー・フェイス・オーケストラのコンサート・マスターとしてハーマン・クレバノフが来日した際に、日本のクラシック・オーケストラと共演したものだ。 このアルバムを企画…

Anita Kerr Singers アニタ・カー / Bert Kaempfert Turns Us On

フランク・シナトラの「夜のストレンジャー」のことが気になっている。 「夜のストレンジャー」は、とある映画のサントラのために書かれたインスト・メロディが元になっている。これに後から歌詞が付いた。ドイツの作編曲家・オーケストラ主宰者のベルト・ケ…

Corky Carroll And Friends / Laid Back

少し前にこんなニュースがあって <一晩寝たら15歳の少女に戻っていた32歳の女性> 日本語訳はこちら (サン紙というと日本でいう"東スポ"、だそうです…) で、2ちゃんねるの有志の皆様の意見の中に、この小説そのまんまですね、と挙げられていたのが↓ >>…

Dick Marx ディック・マルクス / Sweet Savagery

小学校のころの夢は 漫画家になることだった。 漫画を読むのが好きだったし 話をつくるのも好きだった。 これで 画力がもっとあればよかったと思うのだが、 たいていの漫画家志望少年少女がそうであるように (いや、ぼくだけかもしれないが) 横顔でつまづ…

PIZZICATO ONE / 11のとても悲しい歌(LP)

小西康陽=PIZZICATO ONEのアルバム 「11のとても悲しい歌」の アナログ盤のジャケットを見たとき、 あ! と思ったのだが、 それが何に対しての「あ!」だったのか 最初は思い出せなかった。 思い出せ、思い出せ。 シチュエーションは全然異なるけれど、 ぼ…

Marlene Sai マリーン・サイ / I Love You

マリーン・サイの名前が彼の口から出た時には、ちょっとビックリした。 とある西海岸のディーラー氏の倉庫にお邪魔をして、レコードをチェックしていたときのことだ。どうもロック好き、それもサイケやガレージに詳しく、相当にマニアックなロック・コレクタ…

Skeeter Davis / I’ll Sing You A Song And Harmonize Too

先週だったか ロレッタ・リンのレコードを品出しした。 オールドファッションな 直球の女性ポップ・カントリー歌手。 こんな酔狂なレコード、 思わず買付してしまったけど、 つねづねこういう市場はないと言われるこの日本で、 おれ以外にもおもしろがってく…

The Bunch / Rock On

先日、店頭に見えたお客様とロンドンの話になった。イギリスのロンドンである。 学生時代をロンドンで過ごされたという。お話をしているうちに、そういえば僕自身もロンドンに行ったことがあることを思いだした。ロンドンにはこれまでに何回か旅していた。 …

村上律と中川イサト / 村上律と中川イサト

かつてこのアルバムに歌われている作品を、ほとんどカバーしていたことがあった。 相棒もいたし、歌えたのだ。高校の文化祭で歌ったこともあった。クラスの旅行バスのなかで、一部の友人たちからせかされて、相棒と歌ったこともあった。ギター無しで歌うのは…

Roger Williams ロジャー・ウィリアムス / Invites You To Dance

ハイファイがジャンル分けの用語として用いている言葉の一つに、"ラウンジ"がある。お茶をするホテルのティー・ラウンジや、軽くお酒も飲めて食事も出来るバー・ラウンジ向きの音楽を、"ラウンジ"としてカテゴライズしている。 主として時代は50年代。今日よ…

Todd Rundgren トッド・ラングレン / Hello It’s Me

トッド・ラングレンの スタジオ仕事にまつわる本人や関係者の証言を徹底的に収集し、 ひとりの稀有な音楽家の一代記としてまとめあげた労著 「トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代」(ブルース・インターアクションズ)が 発売前からひそかな話題になっ…

The Skyliners / Once Upon A Time...

お気付きのかたもいらっしゃるかもしれない。 先週ぐらいから ハイファイで販売中のアルバム紹介の欄に 【収録曲・データ】という項目が出来た。 横を向いている三角形をポチッとクリックすれば 三角形が下を向き(▼)、 曲目やデータが顔を出す。 データと…

Jimmie Haskell And His Orchestra ジミー・ハスケル / Count Down!

ネットを徘徊してると、いろんなトンデモ系の面白い話が落ちております。 そういえば、The Ran-Dells「Martian Hop」を筆頭に、火星および火星人ネタの曲は結構有りますよね。 僕らの体内時計は正確には25時間で、 火星が一回自転するのに25時間、地球は…

エディ潘とスーパー・セッション・バンド/ベイサイド・スウィンガー

レコード会社に勤めていたころのことだ。 日頃お世話になっているラジオ局のプロデューサーの方が、珍しく怒っている。 どうやら、あるタレントさんにダブルブッキングがあったらしい。同じ日の同じ時間に在京のラジオ局二つから、同じタレントさんの声が流…

Sounds Orchestral サウンズ・オーケストラル / Go Home Girl

サウンズ・オーケストラルを初めて聞いたとき、ピアノがジョニー・ピアソンとは知らなかった。ジョニー・ピアソンのことは気になっていたので音源も持っていたのだが、ちょっと聞いただけではサウンズ・オーケストラルのピアノと、ジョニー・ピアソン名義の…

The Kingston Trio キングストン・トリオ / Tom Dooley

中村とうようさんと、同じバスに乗り合わせたことがある。 かつてあった渋谷発の御茶ノ水行きというバス路線。渋谷駅東口ロータリーをスタートすると青山通りを東に進み、永田町の先で左折して靖国通りの手前で右折。神保町を過ぎて駿河台下を左折して、終点…

The String-A-Longs / Places I Remember

ぼくは中村とうようさんには お会いしたことがない。 ライターの仕事をはじめてから ミュージックマガジン編集部にも何度か伺っているが、 結局お見かけする機会もないままになってしまった。 数ある著作や文章で 読むべきものはいくつもあるだろう。 喜寿の…

Bonnie Raitt / You Got To Be Ready For Love

ジェリー・ラガヴォイが亡くなったという記事を どこで読んだのか つらつら思い出してみると あれは先週の木曜日。 歯医者さんの待合室で 置いてあった新聞をたまたま広げて読んだら 訃報欄にラガヴォイの名前を見つけた。 アメリカ音楽界の超大物には違いな…

たちなみえみ / Nightingale

富山県高岡市で活動する女性SSW、 たちなみえみさんの新作「Nightingale」が届いた。 前作から一年ほど。 マイペースながらハイペース。 彼女をサポートしている高岡市のレーベル、 雑楽工房の主宰者、石浦さんによると 今もどんどん曲が出来ているらしい。 …

Barrett Strong / Money (That’s What I Want) / Oh I Apoligize

お店にこられた常連のお客さまに「なんか最近面白い漫画あります?」と尋ねられ、 アートや映画に造詣の深い方だし、森薫著「乙嫁語り」あたりが無難かなぁ、と思っていたところ 「この前薦めてもらった「昭和の中坊」(吉本浩二著)最高でした!」との、不…

The Band ザ・バンド / The Band

ザ・バンドのセカンド・アルバム「ザ・バンド」を 品出しするにあたって ひさびさに両面通して聴いてみた。 ファースト・アルバム 「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」が 当時の(現在でも)リスナーに衝撃と謎を与える モコモコの朦朧とした音響だっ…

Frank Chacksfield フランク・チャックスフィールド / Ebb Tide

かつてレコード・コレクターズ誌において連載されていた「ハジレコ」のコーナーで、自分の初レコードのことを書いたことがある。「ハジレコ」とは、「初めて買った&恥ずかしい」レコードと、二つの意味をかけている点でまさに名言と思い込んでいるのだが、…

Pepe Jaramillo / Manuel & The Music Of The Mountains / Manu

昨日の続き。 見なくたってすむ場合は、見ないですませる。ぼくが得たのは、それがうまく生き抜くこつだという教訓だった。 そしてまたこれが試験勉強の極意だということを、Oクンから教わった。見ないですむ教科書のページは、見ない。彼ははっきり公言して…

Benny Goodman ベニー・グッドマン / Meeting At The Summit

高校のころ、試験がとてもイヤだった。真面目な学生などではなく、それは不真面目な学生だったからだ。毎日の授業が終わると、内容がわかろうとわかるまいと、わかったような気になって、クラブの部室に向かっていた。今晩おさらいしようと思いながら教室を…

Nilsson ニルソン / Without Her

ニルソンのRCAでのデビュー・シングルが 「ウィズアウト・ハー」だという事実は ちょっと意外だった。 美しい曲だけど 地味でもあるし、 もっとキャッチーで話題性もある 一曲のなかにビートルズてんこもりカヴァー 「ユー・キャント・ドゥー・ザット」のほ…

Marshall McLuhan / The Medium Is The Massage

昨日の顔ジャケの話を ちょっと補足。 説明されていたシチュエーション、 文章としてはわかっても 絵ヅラとしては ひょっとしたら今ひとつ伝わりにくいかもしれない。 というわけで どんな感じだったかを 自分を実験台にしていろいろ撮影してみた。 まずはこ…

Mitch Ryder / Sings The Hits

昨日のブログに続くかたちで。 ふと写真に収まるときに、手にするレコード。 以前、ちょっとした企画展があった際に、僕もハイファイ店頭でスナップを撮られたことがありまして、 そのときに何のレコードを手に取ったかというと、 Mitch Ryder / Sings The H…

O.S.T. Alex North / A Streetcar Named Desire

パティ・スミスの 若き日のスナップショットを集めた本を買った。 一枚 とても印象的な写真があった。 若い彼女が 一枚のレコードをこちらに向けて フレームに収まっている。 そのレコードに 見覚えがあった。 テネシー・ウィリアムス原作、 エリア・カザン…