2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
先日、今年初めてのハワイ州政府観光局のテレビCMを見た。 ハワイの気分がやわらかく漂ってくる映像に、ああ、ハワイだなあと思った。ハワイの持つ雰囲気が、やわらかく映し込まれている。そろそろ夏の旅行の予約を喚起する時期なのだろう。 これまでに一生…
The Cool School 1 しずかな男 店に入ると 何やらあわただしい。 奥の部屋でうごめいているのはカメラ・クルーで、 どうやら何かの撮影が行われているのだとわかった。 奥の部屋には イージーリスニングのものすごく充実したセクションがあるんだけどな。 も…
海の向こうで大流行しようとしている病気のニュースで 何となく気が重い。 ぼくたちの仕事は アメリカにレコードを買付に行くことが 重要な生命線のひとつだ。 不安をあおりたくはないけれど、 この先、アメリカや中米への渡航が制限とか禁止とか そういう事…
まずはお知らせから。 当店、大江田信が編集長を務める 音楽的総合文芸サイト MIDI Record Club Magazineが 本日よりオープンしました。 多数のコンテンツが ブログ形式で随時更新されてゆく 自己増殖するウェブマガジンだとのこと。 まずは充実のメニューを…
およそ30歳以上の年齢の人には聞こえない高周波の不快音 それが「モスキート音」。 英国で発明され、2006年にイグ・ノーベル賞(平和賞)を受賞。 そして、足立区がそのモスキート音を利用した装置を、若者のたむろ防止として、公園や住宅街、学校など公共の…
今日は一日じゅう雨。 こんなメールをお客様からもらった。 >今日は大雨なので、おかげさまで「家でレコード」が嬉しい日です。 女性からです。うれしいお便りです。 >こういう日はあんまりヘンなのでなくて、ほんわかしたもの、 >レイモンド・スコット楽団…
昨日の夕方、 成田空港に着いた。 買付からの帰国です。 本日より またどしどしと新着を出していきますので みなさまご注目よろしくお願いいたします。 で、 その帰りの道中の話。 車を預けてあるパーキングに向かう送迎バスの中で どこかのFMラジオが流れて…
4月19日の大江田さんのイアン・ウィットコムのエピソードが面白かった。 音楽番組で誰一人としてニコリとさえしなかったというバーズのメンバー。 ミュージック・ステーションでミシェルガンエレファントのメンバーが、タモさんのフリに無表情で答えてい…
毎々、林亭がらみのネタで申し訳有りませんが、やはりどうにも気持ちが盛り上がってしまって。 先日、レコード・コレクターズ誌の取材を受けた。インタビューは、松永良平氏だった。ハイファイの松永クンだ。林亭の新譜、「風は歌う」にまつわるモロモロを語…
ライザ・ミネリは アメリカのショービズ界で押しも押されぬ大スター。 アルバムにはいつも豪華なスタッフが参加し、 時代に応じた上質なコンテンポラリー・サウンドを提供している。 1977年の本作は ディスコ時代の「キャバレー」(彼女の大当たりしたミュー…
自慢ではないが ぼくのレコード屋勤務歴は長い。 別に長いことを書きたいわけではなく、 昔働いていたお店の店頭カード、 つまり、 値札のことを思い出したのだ。 パソコン導入などはるか未来の話だ。 値段のはんこを押しながら アーティスト名、盤質などを…
イアン・ウィットコムが、自身の60年代を振り返った著書「Rock Odyssey」(1983)を読んだことがある。 ティーンネイジャー向きのロックンロールなポップスでシーンに急浮上した彼が、アメリカの音楽ビジネス界をどのように泳ぎ、そしてイギリスに戻っていった…
今日もまた「林亭」がらみのお話をひとつ。 「風は歌う」に「世界は日の出を待っている」を収録した。 一つの曲で二つの歌詞が合流するようなものが作れないものかと僕が発案して、佐久間クンがこれをさらった実現したのだが、元はと言えば、かつて彼を含め…
シェールの歌う「アルフィー」を 去年の秋、 ぼくは友人の運転する車の中で 初めて聴いた。 秋の気配はまだ若く 陽差しの強い昼だった。 木立の影と 陽光がつくりだす演出に やられたせいもあるのだろうが 腰を抜かすほど感動した。 これは誰かと訊ねて シェ…
フランク・ウェイクフィールドは、60年代に登場した新世代マンドリン・プレイヤー。伝統的な奏法にのっとりつつも、若々しいセンスの演奏力を持って登場したブルーグラス界のスター・プレイヤーのひとりだ。 同じ時期にユニークなフレージングをもたらす奏法…
うまい具合に何枚か見つかったオータ・サンのアルバムを、このところ少しづつ店頭に出している。するとすぐに反応をいただく。オータ・サンの人気衰えずということなのかもしれないが、そこにはウクレレという楽器が持つ根強い魅力が潜んでいるようにも思う…
ニューヨークの地下鉄に初めて乗ったのは 1989年。 くらくて くさくて きたなくて。 今でもそうだが 電車が来るときのアナウンスもない。 それでも お金もないので トークン(地下鉄切符代わりのコイン)をせこせこ買っては 北に南に。 ある晴れた日に ワシ…
デニー・マクレインの大リーグでの活躍は 約10年間だった。 1963年、 19歳の年にデトロイト・タイガースに入団。 主力投手として活躍し、 68年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。 この年、 彼は31勝をひとりで挙げ、 ア・リーグのMVP、 サイ・ヤング…
バド・シャンクのWorld Pacificレーベルから出ている数枚の中の一枚と思わせるジャケだから、 美女ジャケ・ハンターは「おっ、洒落たボッサ・アルバム?」と、手に取ってしまうかもしれません。 本作はCapitolメキシコ支社傘下の"Discos Torre"レーベルから…
気温が平年よりずいぶん高い。 そういう日は こういうひんやりとしたアルバムを聴きたい。 トレイシー・ソーンの「遠い渚」を ぼくはコメントで引き合いに出したが、 本当のところ、 サウンドの肌合いが似ているだけで 彼女たちのキャリアにおける立ち位置は…
このアルバムのことが、登場するのは2回目。前回はジャケット写真が無かった。それというのもまだジャケットのこととなど遥か先、せっせと音源を作っていた時期だったから。タイトルは「林亭の新作について日本で一番早く触れてみた」だった。 その後に無事…
この2月に 奇跡的な再来日公演を行ったハイラマズ。 その招聘を行ったのが 東京の多摩地区を拠点に 「子どもと文化」の知育をテーマに 肩の凝らない活動を続けるユニット、サイトクノだった。 そのサイトクノが 自分たちの活動の一環として出版した雑誌「BAL…
HIS(細野晴臣・忌野清志郎・坂本冬美)のライヴ映像を見ていたら、忌野清志郎がリード・ヴォーカルを取る「500マイル」に行き当たった。 聴いているうちに、ああ、これはピーター、ポール&マリーの「500マイル」が下敷きになっているなと気づいた。 メロデ…
ちょっとザッパの話をしよう。 明日、ザッパの息子が父の音楽を再現する ザッパ・プレイズ・ザッパを見に行く。 だからというわけでもないのだが、 今日はこのザッパ史上に名高い問題作というか ロック界には早すぎたコラージュ・アルバムをお店に出してみた…
昨日、お客さんとした話をしよう。 1950年代から見受けられるようになった 宇宙をテーマにしたレコード作品は、 どれも似通ったサウンドデザインをしているように思えるけれど、 実は世界の宇宙計画の進捗と そのサウンドや世界観の変化は 一年刻みで すごく…
NRBQの二代目ギタリスト、 アル・アンダーソンは“ビッグ・アル”の愛称で 長い間ファンに親しまれていた。 とは言え、 脱退から15年も経ったし、 NRBQ自体も久しく活動休止中。 “ビッグ・アル”なんて呼び声を 耳にすることもすっかりなくなったなと思っていた…
今日は「4月4日」。クラシックス・フォー(4)の「Windy」の作者、ルーサン・フリードマンのソロ・アルバムを。 「C.C.(シー・シー) Rider」でもよかったかな(4・4)。それなら、シャーリー・エリスのカヴァーが一番好きかも。 「Constant Companion…
AMラジオで音楽番組を選曲していたときのこと、マントヴァーニのオーケストラは、ミキサー泣かせだという話になった。 ドラムがリズムを刻むわけではないし、ストリングスをメインにしたサウンドには、これといった強いアタック音が有るわけではない。すうっ…
渋谷の街で見かける桜の木も そろそろ満開というところか。 今日は朝から風が強かったが、 そろそろそれも落ち着くようで (午後9時追記:まだ寒いです!) いよいよ今週末こそ いざ、お花見! そんな決意をされている方も多かろう。 15歳のリトル・ペギー・…
部屋の隅に去年の一年間使っていたカレンダーが置かれていた。20世紀のアメリカの画家、エドワード・ホッパーの作品を一面に用いたものだ。 音楽の仕事を求め英国のパブで演奏して生計を立てていたアメリカ人バンド、エッグズ・オーバー・イージーによるアル…